三百年続く、老舗の秘密
真実を述べる人が、最後には勝ちます。
ウソを言う人は、結局は負けます。
江戸時代から二百年も三百年も続く老舗の商家には、「正直な商売」を信念にしているところが多くあります。
ウソが、もっとも商売をダメにするということを知っているからです。
タダ同然で仕入れた商品を、高級品と偽って、べらぼうに高い値段で売るなど、お客さんをだますような商売をしても、儲かるのはほんの一時期だけで、決して長くは続きません。
人を動かすのは信用です。
商売とは、信用を介して、商品とお金のやりとりをすることなのです。
「信頼」とは、商売だけでなく、すべての人間関係の元となるものです。
相手に気に入られるためとか、都合の悪いことをごまかすためにウソをついて、その場を丸く収めることもあるかもしれませんが、ウソとはいずれバレるもの。
そしてバレたら最後、相手の信頼を一切失うでしょう。
一度失った信用を取り戻すのは簡単なことではありません。
儲けはわずかであっても、正直な商売をすることで、お客さんの信用もついてくるのです。
「ウソつきは泥棒の始まり」と言うように、いくら本人にその気はなくとも、世間では、ウソをついた人を「泥棒」と呼ぶのです。
常に正直であることが、人間関係の基本であり、長く繫栄する秘訣です。
・・・・by 「いいこと」がいっぱい起こる
ブッダの言葉 植西 聡 著