ほめられたとき、けなされたときこそ、大事なこと
「非難」に動じてはいけません。
心にもない「オベッカ」に、舞いあがってもいけません。
台風にも、ビクともしない岩のように
人は、「他人の言葉」に心を動かされやすいものです。
非難されれば、腹が立つでしょう。
チヤホヤと持ちあげられれば、浮かれるでしょう。
しかし、そんなふうに腹を立てたり舞いあがったりした状態で行動していたら、冷静な判断はできず、良い結果を招きません。
賢者は、他人から非難されようが、お世辞を言われようが、自分のやるべきことをしっかり見つめています。
よりよく生きていくには、他人の言葉に、むやみに心を乱されることのないよう、自分で自分をコントロールすることが必要です。
いわれのない非難を受けたときは、「自分は間違ったことをしていない、自分は正しい道を進んでいる」と自分をほめます。
怒って相手を言い負かしても、何の得にもなりません。
反対に他人がオベッカを言ってくるときには、「本当にこれでいいのか。もっと努力すべきではないか?」と、あえて厳しく自分に問いかけます。
そうすることで、浮き足立たないよう、心のバランスをとることができて、失敗をまぬかれます。
激情に流されず、必要以上に落ち込まない安定した心が、正しい判断を導きだしてくれます。
・・・・by 「いいこと」がいっぱい起こる
ブッダの言葉 植西 聡 著