今日は6月13日。
『ちょこっと雑学』
[[江戸時代の損料屋はレンタルショップ?]]
損料屋は、現在でいうところの、レンタルショップです。生活必需品などの貸し出しを行い、生計を立てていました。対象になっていたのは、独身の町人や足軽です。昔から物を貸すという仕事は人気が高く、損料屋の延長でレンタルショップがある可能性もあります。
江戸の町に暮らす庶民の家財道具は簡素だったといわれる。資源不足に加え住居の長屋は狭く、荷物を置くスペースが少なかったことと、度々発生する火事に備えてあまり物を持たない生活をしていたためだ。
 そんな中で重宝されたのが損料屋だ。損料屋とは鍋や釜といった料理道具から畳、布団のような日用品、旅に出るときは旅道具、冠婚葬祭の着物などの衣料品まで取り扱い、貸し出してくれる商売のこと。おかげで地方から江戸へやってきた行商人なども生活必需品を損料屋で借り、すぐに江戸での生活を始めることができたという。
 所有している家財道具が少ないため、引っ越しも非常に身軽で移転先の損料屋から家具を借り、立ち退くときに返却するというように宿替えは気軽に行われていたようだ。中には参勤交代で江戸詰めになった武士がクリーニング店代わりに損料屋でふんどしを借りていたという話もある。
 なんにせよ、焼失のリスクやスペースの都合から必要なときに必要なものを借りるほうが買うよりも合理的だったのだ。