今日は8月16日。
『ちょこっと雑学』
[[「トランプ」の正式名称?]]
正式名称はプレイングカードと言う。「トランプ」とは本来、「切り札」という意味であるが、明治時代にカルタ禁止令が出 されてトランプが流行りだしたころ、外国人が勝負どころで「トランプ(切り札だ)!」 と言っていたのを聞いて当時の人々が、プレイングカードの事を「トランプ」と言う のだと認識してしまったと言われている。
このトランプだが、実は近代よりもずっと以前に日本で親しまれていたという事実がある。それは戦国時代に遊ばれた「天正かるた」である。一説には、ポルトガルか 「鉄砲などとともに伝来されたと言われる西洋のトランプを元に作られたのが、このかるただった。 そもそも「かるた」とは、ポルトガル語でプレイングカードを表すものだった。この当時のトランプは、聖杯、棍棒、剣、硬貨の4つのマークに1から9 までの数字の札と、それぞれ女従者・騎士王の3枚づつで12枚、合計4枚ので構成されていた。
この天正かるたを元に、江戸時代に入ってから「うんすんかるた」が作られた。「うん」 数字の1を、「すん」はもっとも大きな数字を表しており、「うんともすんとも言わない」という慣用句の語源となったとされる。 庶民などの間で大流行したかるただったが、江戸時代にはたびたび禁止された。 再び遊ばれるようになったのは、明治時代 に入ってからのことだった。
西洋から日本に伝わったトランプだが、実はその起源はヨーロッパではなく東洋。 現在では中国が起源という説が有力である。もともとは中国で古いに使われていた矢の代わりに棒が使われるようになり、紙の発明とともにカードとなったとされる。ま たインド説や韓国説などもある。ちなみに韓国でもプレイングカードのことを「カー ドゥ」もしくは「トランプ」という。