今日は7月21日。
『ちょこっと雑学』
[[ひな人形はなぜ早く片づけないとダメなのか?]]
3月3日のひな祭りは、女の子の健やかな 成長を祝う行事として、上流社会では室町時代から、庶民の間では江戸時代中頃から盛んになった。旧暦で桃の花が咲く頃にあたるため、「桃の節句」とも呼ばれている。
女の子のいる多くの家ではひな人形を飾るが、「早く片づけないと結婚できなくなる」 とか、「お嫁に行き遅れる」といったことを、 耳にしたことはないだろうか。
このような言い伝えができた理由は諸説あるが、なかでも、ひな祭りのもともとの姿に原因があるという説が一般的だ。
古くはひな祭りとは、自分の心や身体にたまった「ケガレ」を人形に託して、川や海に流すことで災厄をはらう風習だった。この時に流す人形は、紙やわらでできた簡単なものだったが、江戸時代になって人形を作る技術が発達すると、流さずにしまっておき、くり返し飾られるようになった。
そうした変化の中で、人形を川や海に流すかわりに、「早く片づけなければケガレが 「残ってしまう」という新たな解釈が生まれ、このような言い伝えができたといわれている。