今日は6月28日。
『ちょこっと雑学』
[[辛いものは身体に毒?]]
辛いものを食べ過ぎると、カプサイシンによる刺激が胃腸に強くあたり、腹痛や下痢、のどや胃の荒れなどの症状を引き起こす可能性があります。また、のどの気管支も刺激を受けることで、咳やぜんそくが悪化することもあります。
さらに、カプサイシンの痛みや刺激成分は脳にとってストレスとして認識され、アドレナリンが過剰に分泌されることで脳の一部が損傷する可能性があります。このような状態になると、うつやパニック障害、睡眠障害といった精神疾患を起こしやすくなるという報告もあります。
また、辛いものを食べすぎると腸内フローラが乱れるため、発酵食品を積極的に摂ることもおすすめされています。
ただし、少量のカプサイシンには胃粘膜を保護する作用や、交感神経を刺激して代謝を亢進し体脂肪を燃焼させる効果があるという研究もされています。また、スパイシーな食べ物を頻繁に食べる成人は、辛くない食べ物を好む成人と比べ、死亡リスクが約13〜14%低かったという研究結果もあります。
そのため、辛いものを避けるべきかどうかの判断は、個人の体質や状況によって異なります。たとえば、お腹や消化管、食道、胃に病気がある人、交感神経が優位な人、バセドー病の方などは悪化する可能性があるため注意が必要です。また、心臓などに病気がある人は避けた方がよいでしょう。