今日は3月5日。
『ちょこっと雑学』
[[ジャンケンでは 「パー」を出すといい?]]
ジャンケンをする時、グー、チョキ、パーを出す確率は、小・中学校で習う 「数学的確率(古典的確率)」によれば、それぞれ均等に3分の1(約33.3%)となる。
しかし、実際にジャンケンを繰り返すと、 不思議なことにそうはならない。
じつは、確率にはもうひとつ「統計的確率 (頻度論的確率)」と呼ばれるものがある。これは、実験や観察を何度も繰り返すことで、 確率を割り出していく計算方法だ。
この方法でグー ,チョキ、パーを出す確率 を計算すると、どんなにジャンケンを繰り返しても、それぞれ3分の1とはならないのだという。
数学者である桜美林大学の芳沢光雄教授が学生725人を集めて延べ1万1567回の ジャンケンをしてもらったところ、グーが出る確率は35%、チョキが出る確率は31. 7%、パーが出る確率は33.3%だったという。
つまり、もっとも出す確率が高いのはグー で、次にパー、もっとも少ないのはチョキなのである。
グーが多いのは、人間は緊張すると手を ギュッと握りしめるから、見知らぬ人に対す警戒心でこぶしを作るからといった心理学的な理由や、人間の手の構造上、グーがいちばん出しやすいといった身体的な特徴が理由に挙げられている。
いずれにしても、この統計的確率から考えると、人とジャンケンする時は、「バー」を 出せば勝ちやすいわけだ。