今日は1月20日。
『ちょこっと雑学』

[[スキージャンプの「K点」は どんな意味か?]]

冬季オリンピックなどの人気種目になって いるスキーのジャンプ競技。 平成10年(1998)の長野オリンピックでの日本代表の逆転劇を鮮明に覚えている人も多いだろう。

テレビで観戦していると「K点を越えまし た」という実況をよく聞く。私たちもK点をどれだけ越えられるかで盛り上がる。しかし このK点、名づけられた当初は「越えないほうがいい」ラインだったのだ。

K点のもともとの意味は、ジャンプ台の設

計上、それ以上遠くに跳ぶと危険とされる地点である。「極限点」と呼ばれ、極限を意味 するドイツ語「Kritisch」の頭文字を取っていた。

しかし、記録がどんどん伸びるようになり、 1996年に国際ルールの改定で建設基準という意味のドイツ「Konstruktion」 がつけられる。

その頭文字が同じ「K」だったため、意味 が変わっても呼び方はそのままになったわけ だ。

現在は「ヒルサイズ (HS)」が危険とさ れる地点をあらわしている。

ちなみに、着地の時に聞く「テレマーク」 は、スキーを前後にずらして深く膝を曲げる 着地法・回転技術のこと。何かの印(マーク) ではなく、この技術が発達したノルウェーの 「テレマーク地方」に由来している。