今日は7月18日。
『ちょこっと雑学』
[[「時計回り」といえば なぜ「右回り」なのか?]]
「時計回り」といえば、「右回り」のことを指す。実際の時計の針が右回りに回転することになぞらえて、何かを右に向かって回す、 右回りの順番で行なう時に、それを「時計回り」と表現する。左回りの時計が存在しないからこそできる表現だ。
では、時計はなぜ右回りと決まっているのか。それは世界最古の時計が右回りで時を刻んでいたからだ。
史上最古の時計は、およそ6000年前の エジプトで誕生した日時計である。
日時計とは、地面に打った杭を太陽が照らすことでできる影の動きで時を知るもの。
原始的な日時計は木や石でできた杭の影を見て大体の時刻を認識していたが、やがて目盛の概念などが生まれ、より実用的になり、世界 各地へ伝播していったと考えられている。 
地球の北半球では時を示す影の動きは右回りに動く。これが時計の針が右回りになった所以である。もし日時計が南半球で発明され ていたら影の動きは左回りになり、現代の時 計はすべて左回りに動いていたかもしれない。