今回も引き続き、『統合失調症の言語』について、書いてみたいとおもいます。
前々回のブログで中井先生の「言語の機能」について挙げさせていただいた8つの中から、今回は6つ目の「交換の手段としての機能」についてです。
どういうこと?と初めて読んだ時に思いましたが、「あいづち」や「あいさつ」のことだそうです
私も中井先生の文章読んで納得いったのですが、
『あいづちをうつことや、うなずくことを一切禁じられて、人と話をするのはとても難しい。ほとんど不可能でさえある。』
なるほどなぁーと思いました!
確かに、話の中で中井先生の例でいうと「えーっと」とか「あのー」といった言葉や、私も「そうですね…」と研修などで、よく使ってるのを思い出しました
『われわれは、言葉というものをあまり意味なく使って、対人関係を円滑にしている。』
と中井先生は書いておられます。
「えーっと」とか「あのー」という言葉は、確かに意味は無さそうですし、挨拶もなくてもいいものなのかもしれませんが、こうしてあらためて考えてみて、こういう言葉があるから話も聞けるのかなと思いました
『会話には情報内容を伝えるようその他にも何かが必要であり、どうもそれは内容と内容の間や話し手と聞き手の間をつないでいくようなものではないか。あいづちなんかは情報を伝えてはいないが、相手とこちらをつなぐような機能をしている。』
人によっては、「あのー」と何度も話されたり、「あのー」と言って、会話が止まってしまう方も中にはいらっしゃいますが、相手からすると、こちらとつながる言葉を探しておられる、あるいは見つけられないで困っておられるのかもしれません。
中井先生の文章よんで、また人との会話や研修、講演などで意識してみようと思いました。
中井先生がこの言葉の機能を
「話の継ぎ穂」
と名付けられてます。
次のブログでもう少し「話の継ぎ穂」について、考えてみたいと思います