今回も引き続き、タイトルの本の「こんなとき私はどう言うか」について、書いてみたいと思います。
前々回くらいに、「患者の協力」について、サリヴァンさんや細木照敏先生の話の引用をさせて頂きました。
中井先生は患者さんへの協力をお願いするため、こう言っておられたようです。
『君の側の協力は、まず第一に都合の悪いことを教えてくれることだ』
『例えば、薬に関する苦情を私に言うこと、これがあなたの側の最大の協力です。そうでなければ、私はきっと間違って判断するだろうからね。』
だいたいの医師が、というより、われわれ支援者もふくめて「苦情を言われる」こと自体に、嫌なことではありますし、医師にそういうことを伝えて逆ギレされたことも何度もある患者さんの方が多いのではないでしょうか
そもそも、中井先生は
『薬の飲み心地』
をきいておられたようですね
だいたいの医師が、
「くすりを飲んだか、飲んでないか」
聞いてるし、患者さんもそのくらいしかこたえてないかもしれませんね
私も中井先生のこの本を読んでから、薬の飲み心地を聞くようにしてます。
「飲んでない」事実があったとしても、その裏には「飲みたくない理由」…中井先生が書いておられるように「飲み心地が悪い」ことを話してくださるようになり、その人の気持ちに寄り添えるようになるので、支援者の皆様には是非そのように聞いてもらいたいです
あと中井先生は、眠り心地や味が分かるようになったかといった、身体の感覚について尋ねておられるようです。
ちなみに『味に注意をむけることは、肥満をふせぐ一番簡単な道だ』と中井先生は書いておられます。
患者さんは、かき込むように食べると、中井先生は例にあげておられますが、医師や支援者のわれわれも職業柄か、よく噛まずに食べる方が多いと思われます。
私もその1人です
気をつけたいです