今回はちくま学芸文庫『「伝える」ことと「伝わる」こと』から『看護における科学性と個別性』という項から書いていけたらと思ってます。
少し話は変わるのですが、昨日はとてもたくさんの方が見てくださったようで、本当にありがとうございます☺️
自分自身、そこを目指しているわけではないですが、やはりたくさん見てくださったという実績は正直嬉しいし、中井先生のおもいが広がれば良いのになと思っております。
看護師さんが読んでくれたら良いな!と思いながら、今回の項は書いていきます。
『看護における科学性と個別性』…なかなか難しそうなテーマにみえますし、こういう問題についての議論や悩みが看護の世界ではあるのでは、という前提が書かれています。
わたしは相談支援という立場でいうと、ケースワークの原則として『バイスティックの7原則』という、個別支援で大切にしないといけない一つに『個別性』があります。でも『科学性』と言われると…認知行動療法など、支援に効果がある技法はいくつかありますが、それが『科学』かと言われると…
中井先生はこの項を書くときの気持ちをまず書かれてまして、読者にお願いとして
『普段あまり考えずにいることについてちょっと一緒に考えていただきたい』
ということなので、一緒に考えさせてもらえたらと思いました
そもそもこういう問題がでてくるのは、
『(看護の)学校では、科学としての看護を教育し、皆さんはそれを教えられてきた。
ところが、看護の対象は、個々別々の患者である。』
『この2つの間に裂け目を感じることが時に起こる。そういう時はどうしてどう行動すればよいのか。あるいは、そのためにふだんからどういうつもりでおればよいか。』
『こういうことから始まって、両者(化学性と個別性)は、そもそもどういう関係にあるのかと言う問題の立て方までが問題になるのでしょうね。』
看護は「科学的」でもあり「個別的」でもある仕事なんですね。
この項でも、中井先生が書かれているとても印象深い言葉があります。また次のブログ以降でお伝えするのと同時に、私としては看護と『相談援助』との違いも考えてゆきたいと思っております