テルマエ・ロマエで有名になったヤマザキマリさんのことは、北海道の人ならおなじみだと思います。
テレビなどでもよく拝見する人なのですが、彼女の著書を読んだことはありませんでした。
しかし、五月に彼女の講演を聞く機会があり、彼女のお母さまの生き方や子育てについて知り、
お母様のことを書いた「ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ」を読みました。

「生きることって結局は楽しいんだよ」 音楽と娘と自分の人生を真摯に愛する規格外な母リョウコの まるで朝ドラのような人生! ******
「リョウコ」とは、漫画家・ヤマザキマリの今年で86歳になる「規格外」な母親のこと。
昭和35年、リョウコが27歳の時、勝手に仕事を辞め、新設された札幌交響楽団で 音楽をやるため、半ば勘当状態で家を飛び出した。 新天地・北海道で理解者となる男性と出会い結婚するものの早逝され、 シングルマザーとしてふたりの幼い娘を抱えることとなる。
戦後、まだまだ女性が仕事を持つのが難しかった時代。 ヴィオラの演奏家という職業を選び、家族を守るために、大好きな音楽を演奏するために、 リョウコが選んだ道は平坦ではなかった。
鼻息粗く自分の選んだ道を邁進し、 ボーダレスな家庭の中で子供を育てあげた破天荒・母リョウコの人生を、娘マリが語る。
見本となるような「いい母親」ではなかったけれど、 音楽と家族を愛し、自分の人生を全うする、ぶれないリョウコから 娘マリが学んだ、人生において大切なこととは?
昭和を駆け抜けたリョウコの波瀾万丈な人生!
これを読んで、この母にしてこの子ありと思ったし、子どもを育てる時に大切なことのヒント満載だと思いました。
次に読んだのが、「国境のない生き方-私をつくった本と旅-」
- 〈 書籍の内容 〉
- ヤマザキマリの名言満載、体験的人生論!
14歳で1か月間、欧州を一人旅。17歳でイタリアに留学し、どん底のビンボー生活も経験。 - 様々な艱難辛苦を経験しながらも、明るく強く生きてこられたのは、本と旅、人との出会いのおかげでした!
この新書に登場する本は、三島由紀夫に安部公房、『百年の孤独』のマルケスに、『蜘蛛女のキス』のブイグ、漫画界からは手塚治虫に藤子・F・不二雄、つげ義春に高野文子など。
旅は、欧州一人旅に始まって、キューバ、ブラジル、ヴェトナム、沖縄、地獄谷のサルの温泉などが登場。
膨大な読書経験と、旅の記憶、強烈な半生に支えられたヤマザキマリの人生論は強くて熱い! 本書に登場する、ヤマザキマリの名言をさわりだけ紹介します(一部、要約しています)。
「ガンガン傷ついて、落ち込んで、転んでは立ち上がっていると、かさぶたは厚くなる。その分、たくましくなる」
「他人の目に映る自分は、自分ではない」
面白くて、勇気が湧き出る体験的人生論です! - 「国境」によって様々な紛争が延々と続き、その中で振り回されている多くの人々。
- いや、国境どころではありません。狭い世界の常識やしがらみにがんじがらめになって、どんどん息苦しくなっているような現在です。
- でも、私達はその中で生きていかなくてはならないし、できれば元気に前向きに生きていきたい。
- そんな生きる力はどのようにして育まれるのか。
- そのヒントがヤマザキさんの本には一杯あるような気がします。
- なによりも、「ガンガン傷ついて転んでは立ち上がっていると、かさぶたは厚くなりその分たくましくなる」というのは本当だと思います。
- 傷つくのを恐れてじっとしていては、本物の元気は出てこない。
- 激しく傷ついた時には養生が必要だし、かさぶたを無理にはがすこともないけれど、傷つくことを恐れてはいけない。
- 私達は、ヤマザキさんのように国境のない生き方は難しいかもしれないけれど、
- せめて心は国境を取り払いフラットな視点で物事を考え、
- 自分が進みたい方向や願い、好きなことを諦めずに生きることはできるのではないでしょうか。
- 難しいことはともかく、彼女の本を読むと少し元気になると思いますのでお勧めです。