中学時代の担任だった鈴木先生の彫刻展が、5月31日から開催中です。

彫刻家 鈴木吾郎 作品寄贈記念展「恵庭の記憶」



大学卒業後恵北中学校に赴任し、数年経ってから最初に担任となったのが私達のクラスでした。
当時は生徒数も多く美術教室などはなくて、先生は学校の物置をアトリエ代わりにしていました。
その物置(私達にはアトリエなんて見えなかった)には、製作途中の石膏像やデッサンなどがあり、
それも裸婦像のデッサンだったりするので、思春期の私達には刺激的。
当然、あまり良い印象もを持たない子もいたと思います。
それでも先生は、とにかく生徒たちが大好きで仲良くなりたい一心で、
色々な形で私達に積極的に関わろうとしていました。
ですから、先生に親しみを感じる子と、ちょっとイヤだと感じる子に分かれていたように思います。
私は先生を嫌いではふりませんでしたが、先生と親しくなることだけは避けたい生徒でした。
(小学校時代から、「先生のめんこ」と言われやすかったからです。つまり、先生の言うことを聞く良い子でした)
しかし、最初は嫌っていた生徒も巻き込んだ様々なエピソードを重ねるうちに、
私達のクラスは妙に仲良くまとまっていきました。
今では、同級生や同期生が集まった時に、「金八先生を見ていたら、中学時代を思い出すよ」という友達も多いのです。

先生は中学→高校の美術教師をしながら、彫刻家としての道も歩んでいました。
そして、80歳半ばとなり、沢山の彫刻を教師として最初に歩み始めた恵庭市に寄贈してくれることになりました。
それを記念した彫刻展が先月末から始まり、私もその実行委員の一人として参加しています。
最初の日は私は受付当番で、懐かしい人たちとも大勢会うことができました。
来場者は恵庭近辺からばかりではなく、かなり遠い地域からも先生に会うために駆けつけた人も多く、

先生の交友関係の幅広さに驚いたものです。

実は、私達の同期生も本州から来てくれることになり、先生を囲んでの夕食会を計画しています。

隣のクラスの先生も参加してくださることになり、とても楽しみです。

中学の担任の先生がまだお元気でいらっしゃるからこそなので、本当にありがたいことだと思いますね。