飛鳥童さんというアーティスト&絵本作家をご存知でしょうか。
長年カナダで活躍した著名なアーティストで、日本よりも海外で有名な方だろう思います。
私の高校時代の友人が飛鳥さんとの古い友人だった縁で、
「80日間日本一周 フーテンすってんてん」というお若い頃の本を読んだことが、ご縁の始まりでした。
その本の感想を書いたことがきっかけで、『わらべの楽苦画記』の元になった
カナダの日本語新聞「日加タイムス」の記事も拝見していました。
そんなメールでのやりとりから、未来の会の20周年記念エッセイ集の表紙絵を提供してもいただきました。
今回、この本をいち早く拝読して、そもそも気軽にメールのやりとりや表紙絵のおねだりなど、
畏れ多い人だったということをあらためて痛感し、赤面しています。
しかし、上記のエピソードでもわかるように、
飛鳥童さんは相手を選ばず謙虚に誠実に接する方だと再認識しています。
その優しさや謙虚さと、この地球上に生きとし生けるものへのリスペクトと愛情が溢れて
素晴らしい作品を次々に描かれてきたのでしょう。
この本は、飛鳥童さんの生い立ちから現在までの自伝なのですが、何よりも読んで面白いです。
そして、人が生きていく上での困難やそれを乗り越えるために大切なことを、
次々と起きる出来事のエピソードで伝えてくださいます。
ぜひ、多くの人達に読んでいただきたいと思い、ご紹介させていただきます。
『わらべの楽苦画記(らくがき)』 飛鳥童/著
私の人生の集大成とも言える自叙伝『わらべの楽苦画記(らくがき)』 393ページ、1,700円(+税)が4月1日に文芸社より出版され、日本全国の書店で発売になりますのでお知らせします。
この本は私が10年程前カナダ在住時に日本語新聞「日加タイムス」(廃刊)の発行者、編集長の依頼で私の生い立ちから現在までを綴った連載エッセイに手を加えて纏めたものです。
エッセイは新聞でなくオンラインで世界に発信され、日本、カナダ、アメリカ、中南米、欧州諸国に在住の日系人社会や日本語を学ぶ外国の人達からも良き反応が得られ、1年間の連載予定が4年間も続き400字詰め原稿用紙800枚余りの長編になりました。
連載中は世界中の多くの読者の方達から叱咤激励をいただき「一冊の本に纏めて出版して欲しい」の声に気を良くして、連載終了後に出版を本気で考えました。
そこで私の絵本を出版している講談社や小学館に相談したところ、大手の出版社は余り経営状態が芳しくないらしく良い返事は得られませんでした。
そこでこの自叙伝を日本で出版するにはカナダにいては埒が明かず、意を決し40年間住み慣れたトロントを離れ、子どもや孫たちとも別れて日本に帰る勇断を下しました。
いざ2019年にカナダから帰国したものの翌2020年初頭から日本にもコロナ禍が蔓延し、出版社への売り込みも捗らず4年間の忍耐を強いられました。そんなある日ネット検索で文芸社 x 毎日新聞共催の文学大賞「人生十人十色〜これが私の人生だ〜」の募集広告が目に止まり“これだっ!”と即断で応募を決めました。
ところが締切日が翌日だったので800枚余りの原稿のコピーは不可能で、長文原稿をUSBに取り込み翌日投函して当日消印有効でぎりぎりで間に合いました。
約1ヶ月後に文芸社から「ご応募いただいた貴方の作品は残念ながら選外になりました」の通知が届きました。
応募規定を遥かに超えた長編だったので諦めていたところ、3週間後に文芸社の出版企画部の文学賞担当者から「貴方の作品は残念な結果でしたが、他の作家には書けない冷戦時代の世界情勢や身体的ハンディを乗り越えて常にポジティブに広い世界に目を向けながら果敢に人生を切り拓いて来られた著者の半生は冒険譚として、幅広い読者を魅了するでしょう。得難い読書体験を呈する一作です」との嬉しい言葉と審査員の講評が同封され、出版を勧められました。
そんな経緯から10年振りに漸く念願の自叙伝が出版されましたのでカバー表紙を添付します。先月末からアマゾン、ヤフー、ラクテン、セブンネット、booklog、OCS他多くのネットでも取り扱って下さっています。
《出版社による紹介》
