この絵本の著者の鈴木比奈子さんは、以前からよく知っている画家&イラストレーター。
というのも、以前のブログ鈴木吾郎先生の彫刻人生と教師人生を思う。で書いた、鈴木先生の娘さんだからなのだ。
比奈子さんが絵やイラストなどを描いているということは知ってはいたが、
絵本作家でもあることは、久しぶりにお会いして初めて知り、早速購入させていただいた。
「コッタロのチビッコ」鈴木比奈子/著

《作者による内容紹介》
この絵本は、釧路湿原の上流域である、標茶町コッタロ地区でおこった実際の出来事を元に制作したお話しです。
人間という存在は大自然の一部であるとの思いを、実存したタンチョウ鶴の親子と、モデルとなった中本ご夫婦との交流を通して、子供に伝える内容です。
環境破壊の進む昨今、自然を大切にすることは、自分たちを守ることでもあります。
子供たちに、自然の大切さを学んで頂けたらと願っております。
この絵本を紹介した北海道新聞の記事です。↓
タンチョウの物語を絵本に 小樽の画家・鈴木さん出版「自然、環境問題を身近に」
2024年8月6日 北海道新聞
小樽市在住の画家鈴木比奈子さん(52)が、タンチョウを主人公にして描いた絵本「コッタロのチビッコ」(ひなきち工房)を出版した。釧路湿原の上流域にある釧路管内標茶町のコッタロ地区に住む夫婦とタンチョウ親子の交流を基に制作。「人間も動物も自然の一つだと伝えたい」と話している。
同町の中本民三さん、アキ子さんがモデルの夫婦の元にタンチョウのつがいが餌を求めて通うようになり、2003年に2羽のひなが誕生。足が悪く飛べない弟のチビッコのために、家族全員が歩いて湿地や丘陵を超え、餌を食べに来るようになった話や、チビッコが湖に落ちた時の親鳥の行動などを豊かな色彩で描いた。
人間と野生のタンチョウが心を通わす実話に感動した中標津高の元教師浦巧さんが原案を考え、鈴木さんに絵本の制作を依頼。鈴木さんは06年に簡素な形で絵本を作ったが、より多くの人に見てもらおうと、21年からリニューアルに着手。原画を加筆し、子どもにも趣旨が伝わるよう出版社から意見をもらうなど改善を重ね、今年1月に完成させた。
出版後は、小樽市内の小中学校や図書館、釧路市や標茶町の小中学校などに約80冊を寄付。鈴木さんは「この絵本をきっかけに自然や環境問題に興味を持ち、身近なものだと感じてほしい」と話す。
B5判36ページ。1540円。ひなきち工房のホームページから購入できる。今後、書店での販売も検討している。
鈴木さんら小樽の芸術家による展示会「THEY展」(7~12日、市立小樽美術館)に合わせて、裏小樽モンパルナス(稲穂4)で開かれる小品展で「コッタロのチビッコ」の原画を展示する。入場無料。
市販もされていないようだし、どこの図書館でも所蔵しているわけではないですが、
恵庭市の図書館には鈴木さんが寄贈してくださったので読むことができます。
丹頂鶴の夫婦は一生一緒に暮らして子育てをするとは聞いたことがありますが、
このように家族が互いを思いやりながら生きるのだということに、あらためて感動しました。