久しぶりに小山内さんのブログを読んで、ああ、今もお元気だとホッとした。

彼女は私と同世代。

彼女を知ったのは、多分47年前。つまり、いちご会がスタートした年だと思う。

あの時代に、重度の障碍を持つ女性が、施設を出て地域で自立しようとするなんて、

周囲からはきっと奇異の目で見られただろうし、わがままとも思われたであろう。

私は障害幼児に関わる仕事をしていたので、他者の意志に従うだけではなく(依存せず)

自分の意志で生きたいとの思いには共感したが、

さて、この勇気とチャレンジが挫折したらどうなるのだろうと危惧もした。

しかし彼女の意志の強さと志は正真正銘の本物だった。

その後の彼女の生きざまに、私は変わらず尊敬し続けている。

とはいえども、私は彼女の隠れ応援団であるが、

彼女にとって私はその他大勢だし、彼女を具体的に支援したこともないはずだ。

時々、自分のブログや話の中で、小山内さんのことを話したりする程度なのだけど、

応援しているつもりの私が、いつも励まされたり活を入れられたりしている。

 

このブログにも活を入れられた。

彼女にとってもだけど、同世代の私達にとっても「生きるためにはダイエット」なのだ。

食べたものが無駄なく蓄積する体質の私にとって、多少の努力なしでは現状維持すらままならない。

私はいつも誰かの応援団でいたいと思っているのだが、それも健康があってこその部分も大きい。

もちろん、小山内さんを見ていると、たとえ誰かの介助が必要になってもできることはあるし、

ましてや人を応援することはブクブク太ってもできるとわかってはいるけれど、

自分の怠惰によって人の世話になるようなことにはなりたくない。

高齢化によって次第にそれは避けられないとしても、努力で健康をキープできるならしなくちゃと、

小山内さんのブログで自分に活を入れる朝でした。

 

 

生きるためにはダイエット!

心臓がグキっと痛い

 2024年1月1日は穏やかな日であった。ヘルパーの大浦さんと、テレビを観てゆったりと過ごしていた。地方に居る友達に、電話をかけてどうでもいいことを語り合っていた。「ところで美智子さん、今年はいちご会なにをするの?」と訊かれ、私の心臓はグキっと鳴った手足が緊張し、今この内容を話したくない。と思っていた。
 本当は、だいぶ前から頭の中で何をしたらいいか、考えていた。いちご会47年目である。あと3年は生きているから、50周年には何かやらなくてはいけないだろうか。と心臓がまたグキっと痛む。
 これから、障がい者問題は施設解体とインクルーシブ教育である。2つの目標はもっともな事だが、実現に向けてどのようにしたらいいのか、考えるとまた心臓が痛む、大きな大きな課題である。

ペットボトル水の光で

 1月1日目から夕方まで、穏やかであったがテレビを観ると石川県周辺が震度7.6の地震があった。東日本大震災のことを思い出した。私は、5年前の北海道で起きた地震の際3日間マンションの中に閉じこもり、電気の無い生活をしていた。電気が付かないのでラジオと電気が一緒になったものがあり、それを付けペットボトルに水を入れ、その水を電気の前に置くと、茶の間は明るくなる。
 ヘルパーさん達は、1階のある場所にカギを置き階段で上り下りしてケアに来て下さった。夜になると、不安であったが必ずヘルパーさんが来て下さったので心強かった。

生き残るためにはダイエット!

 1月2日夕方に日本航空と海保の飛行機が衝突して飛行機に火が付いた。日本航空の機内には379人が乗っていた、その人たちはキャビンアテンダントの誘導で90秒で全員飛行機から降りられたという。
 元パイロットは「奇跡だ!」と言っていた。歩けない私が居たとしたら90秒は伸びてしまうのではないか、降りることを諦めてしまうのではないか。と考えてしまった。ヘルパーの大浦さんは私を担いで降りると言って下さったが、だったらもっとダイエットしなければいけないのではないか。と考えてしまった。
 本当に恐ろしい事である。テレビの画面いっぱいに飛行機が燃えていく光景は映画のようであった。これが嘘であったら良いのだが。と私は強く思ってしまった。今日は1月3日何も起きないで欲しいと、このnoteを書きながら願っている。

人間は弱いものだ

 私は、障がいが重くなってきてトイレが近くなってきたので、あまり遠出は避けている。でも、やはり飛行機に乗って講演会などに行きたい!先日DPIでイタリアとスウェーデンの障がい者達が日本に来て「日本も早く施設を解体して下さい!」と言っていた。施設がまだたくさんあることは、私達にとって恥ずかしいことかもしれない。
 私の生きている限りこの問題について解決していくためには、何が効果的なのか考えている。生きている時には間に合わないかもしれない。幽霊になっても厚労省の前に座り込んで、叫ぼうか!施設があることは恥ずかしいことです。健康な人達に施設に入って過ごしてみて下さい。と言わなければいけないのか。そこまで覚悟しないとならないと思っている。
 でも、今は私の家には24時間ヘルパーが来て下さるようになった自分の生活は安心できるようになった。困った時のように腹が立たなくなってきている。これは困った障がいだ!自分だけは安心して生きられるようになったら叫ぶ声が小さくなってしまう。あぁ~困った困った!人間は弱いものだ、この課題を一生抱えて生きて行かなければいけない。がんばるぞ~!!