先日、このブログでも紹介しましたが、

市内のまちづくりを目的としたNPOまちづくりスポットが、この映画の上映会を開催してくれました。
以前から観たいと思っていたので、期待して未来の会の仲間を誘って参加しました。

​「夢みる小学校」監督・撮影・編集/オオタヴィン
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解説
私立の学校法人「きのくに子どもの村学園」に密着したドキュメンタリー。「いただきます」シリーズで「食」と「農」について描いてきたオオタヴィン監督が、本作では「教育」をテーマに、ユニークな教育方針で知られる同学園を取材。
全国に設置された5校のうちのひとつである山梨県の「南アルプス子どもの村小学校」をメインに取り上げ、自己決定・個性化・探求学習という3つの原則を掲げる同学園の取り組みを掘り下げていく。
さらに、60年間にわたって総合学習を続けてきた長野県伊那市立伊那小学校や、校則や定期テストを廃止した東京都世田谷区立桜丘中学校も取材する。
「きのくに子どもの村学園」創設者の堀真一郎学園長をはじめ、作家の高橋源一郎、脳科学者の茂木健一郎、教育評論家の尾木直樹らが出演し、俳優の吉岡秀隆がナレーションを担当。

2021年製作/91分/G/日本

 

長沼町に開校した「まおいまなびの里小学校」は、この映画でその教育や子ども達の様子を紹介されている「南アルプス子どもの村小中学校」の理念をもとにしていると聞いています。
この映画で、学習指導要領に則っていてもこれだけの自由度のある教育ができるということにまず驚きました。
とにかく、子どもの興味や自主性を大切にして、子ども達が好奇心と楽しさに導かれて体験することは、すべて成長や生きることに重要な学びになるのだと確信できたことが嬉しかった。
もう一つ、「発達障がい」は環境の中で生じるということも、とても納得できました。
このような教育環境で成長した子ども達のその後が気になったが、それもほとんど心配がなく、高校以上の進学をした時にはむしろ学力は高いということに、感動と嬉しさでいっぱい。

しかし、このような教育は子どもの学びに並走する大人、つまり教師の信念とたゆまぬ努力が大切だとも思う。
残念ながら南アルプス子どもの村小中学校は私立です。
それなりの費用も必要だと思うので、誰もが自由に通学することは難しいでしょう。
しかし、今後の日本を若者たちに託そうとしたら、このような学びの場を増やさなくてはいけない。
旧態依然というより、ますます同調圧力が高くなるような教育を受けた子ども達ばかりが大人になったら、昨今のデマに流され自分の頭で考えず、SNSなどでちゃんとした情報を精査もせずに炎上する大人達ばかりが一層増えるだろう。
 

子どもの力を信じ、応援し伴走する大人たちの中で育った子ども達が、きっと日本を活性化してくれるだろうと思います。

 

上映後のグループでの話し合いの中で、そのような学校にもなじめない子供もいるだろうという話も出ましたが、

私が想像するに、このような学校で学ばせたいという親の意向が強くて入学した子どもは、

自分でこの学校に行きたいという気持ちが膨らんでいなかったのではないかと思うのです。

子ども自身が見て・感じて・興味を持って、「ここに行きたい」と思わなければ、

本当の自主性ではないですからね。

 

次は、「夢みる校長先生」の上映会をお願いします。