今月の未来の会の会報に掲載された K.Sさんのエッセイ
「痛みのあるプロセスを楽しむ bliss」には感動しました。
英語に弱い私は、blissとは「至福」という意味だと、ネットで調べて二度目の感動。
K.Sさんが未来の会の例会に初参加した日のことは、よく覚えています。
息子さんが学校に行かなくなりショックな時に、
たまたま未来の会に来ていたお母さんに会い、
その日がたまたま例会日ですぐに来たという話だったように記憶しています。
(なにせ6年も経っているそうなので、私の記憶も違っているかもしれませんが…)
その後も時々お話を聞くたびに、息子さんを案じながら仕事を続けるのはきついだろうなと、
私はただ励ましたりするだけでした。
そのうちに私も例会に参加しなくなったので、会報を送る時に名前を見ながら、
(どうしてるかな、息子さんは元気かな)と思っているだけでした。
だから、今回のエッセイを読み、K.Sさんが息子さんにかけた言葉、
「気持ちを教えてくれてありがとう。それがとてもうれしいよ。
そんな中、質問までしちゃうなんて、なかなかできないと思う。
私なら教室から逃げちゃうかも。よくやった。最高の気分だ。」
を読み、私も最高の気分です!
学校に行けなくなったきっかけの出来事が、子どもの心に深い傷を残し、
それが長く続くトラウマとなり、大人になってもその時のことを想起させる出来事や、
きっかけとなった同じタイプの人に出会うだけで、身動きできなくなることがあるのです。
それなのに、出会って手が震えてまったような相手に、堂々と質問までできるなんて、
心の底から感服するばかりです。
心の傷の痕跡は彼の中にあったとしても、その傷を抱えながらも立ち向かえる強さ。
みんながみんなそうなれるとは限りませんが、それが可能だということを教えてもらいました。
私もK.Sさんに伝えたいです。
「6年の月日を、息子さんを支え励ましながらよく頑張ったね!
貴女の支えが適切だったから、痛みを強さにできたんだと思う。
その月日を振り返り、このようなエッセイを書くことができた貴女に、心から拍手です。
よくやった、最高の気分だ!」と。
エッセイの最後に書かれたことを再掲します。
※先生方へのお願い
子ども達に様々なことをしていただきありがとうございます。
子ども達の未来をよきものにというゴールは、保護者とほぼほぼ同じだと思います。
しかし、子どもに良かれとしたことが、トラウマとなり6年もたっているのに
フラッシュバックなど症状が出ることがあるのです。
子ども達を手放した後、先生の対応がトラウマとなり
苦しむ子どもが存在することを忘れないでください。
そして、今目の前の子ども達がトラウマを抱えないような対応をしていただけると、
日本の未来はもっと明るくなるのではないのでしょうか。
どうか、社会の宝物である子ども達のため今後もご尽力よろしくお願いいたします。
先生たちにとっては、数年間のお付き合いだけの生徒たちでしょうが、
子どもにとっては大切な大切な人格形成の数年間です。
色々とご苦労も多いことでしょうが、子ども達の心のありように想像力を巡らせて、
子どもに寄り添った励ましの言葉をかけていただきたいと切に願います。