当たり前のような質問だが、改めてそう聞かれると困った。
事実を述べれば、10時に帰ってそうそう何か出来るわけでもなく。
基本、勉強とかは会社のない日や通勤中にするので平日はそんなに何もしないのである。
風呂に入ってからパソコンでメールチェックして猫と遊んで、気付けば11時という就寝タイムだ。
つまり、「何もしないをしています」とも言い換えれるくらい堕落している気もする(日によっては勉強もするけど)
だがしかし、相手は今後一生付き合うかも分からない人だし、何しろまだ俺の手の内を明かしていない。
なら、たまにはあえて思いっきり見栄張っても楽しいかもしれない。
うん、そうしよう。
「自宅では読書が一番多いですね。
(自宅で新聞を読むことが一番多いですね)」
「へぇ!どんな?」
「愛読書はロックの人間知性論という哲学書です。
(西村京太郎の十津川警部シリーズ 特急有明殺人事件です。)
哲学と聞くと拒否反応を起こす方もいますが…
(サスペンスと聞くとグロテスクと思う人もいますが…)
いつ自分と違う価値観に出会うか分からないし、色々な物の見方を知るのも大事だと思います。
(いつ殺人事件に巻き込まれるか分からないし、色々なトリックを知るのも大事だと重います)
」
「哲学書か!すごいね!音楽は聴くの?」
「はい、クラシックを少々。
(はい、アニメソングを多々)
特にプッチーニ作曲を好んで聴きます。
(特にけいおんの曲を好んで聴きます)
彼のオペラは是非とも生の演奏で聴いてみたいです。
(声優のライブは是非とも最前列で聴いてみたいです)
」
「それじゃ家に帰っても趣味で大忙しだね!休む暇もないんじゃない?」
「自宅では母のいれる特性のハーブティーがありますので…
(自宅ではババのいれる普通の狭山茶がありますので…)
湯船にはしっかりと浸かっていますし。
(湯船には3分しか浸かりませんし)
日々、健康に生きていると思います。
(日々、疲労感MAXだと思います) 」
「すごいなぁ!僕は哲学書も読まないし、読むのはもっぱらミステリーやサスペンスだから。
音楽もロックにしか興味がなくて…今度いいクラシックを教えてよ!」
「はい、いいクラシックのアルバムがあるので(100均で売ってたやつ)お貸ししますよ」
ここまで見栄張って気付いたが、この人に俺の本音を話せば絶対に気が合った、と思う。
滅多に同年代で推理小説好きなんて出会わないのに…!!!!!
まぁ、こうも思いっきり見栄を張ると、自分がすごい人間になったような気もするが、結局正直に生きたほうが楽だという事だ。
多分ここまで見栄を張るのは最初で最後だろう。
明日からは正直に生きよ。
