「なんか随分圧倒的な試合でしたね」
「そうだな」
津河達3人は試合が見終わり帰路に着くところだった。
すると後ろから声をかけられた。
「君達少しいいかな?」
「え?・・・あ、あんたら」
「初めまして、知ってると思うけど君達と決勝で戦う真華(しんか)高校だよ」
そう言って真華高校たちの先頭にいる男は笑った。
紅善はそれを無表情で見ていた。
「何かようですか?」
「いや、何かようがあるわけじゃないんだけど君達の姿が見えたから挨拶でもと思って」
紅善が少し冷たい態度をとったが男は気にしていない風に答えた。
「おい、舞・・・お前なんて態度とってるんだ相手は年上だぞ」
そんな紅善を見て夜水は呆れたように言った。
紅善は聞こえていないのか返事をしなかった。
「はぁ・・・あの、すみません」
「いえ、いいですよ気にしてませんから」
「そうですか」
夜水はそう聞いて少し安心した。
すると男の視線がさっきからずっと紅善の方ばかり見ているのに気がついた。
「あの・・・舞に何か?」
「あ、いや・・・その綺麗な人だなと・・・」
「へ?」
男の返答を聞いて夜水は固まった。
津河もそれを聞いて目を見張った。
「あ、そういえば真華高校って男子校で生徒のほとんどが女の子好きとか友達に聞いたことが・・・」
津河は小さくそう呟いた。
17-8終わり