今回は光の精霊についてです。
光の精霊はその名の通り光を操る精霊で、物質型のものは光そのものの形、例えるなら光球のような見た目です。 そして人型のものは光の結晶のような羽に金髪といった出で立ちが多く、見た目は男のものも女のものも同じくらい存在するそうです。
そして光の精霊は戦闘向きではない精霊です。
光を操るので、辺りの光を吸収したり、逆に光を発することはできますが、残念ながらできることはそれくらいですね。
ただ利用価値は大いにあります。
例えば物質型の光の精霊の場合、彼らは分裂することができます。
分裂する量や、分裂したときの大きさなどは術者の魔力や術者との絆によって左右されますが、彼らを敵の目に貼り付ければまぶしさで前を見る事ができません。
彼らは光の塊でしかありませんから、攻撃も効きませんし、敵の目に張り付いた状態で強く発光すれば敵の目を潰すこともできます。
さらに人型の場合は暗い洞窟やねずみしか入れないように小さな隙間などいろんなところを探索させることができます。
彼らは視力が人間の数十倍よいことや夜目が聞くこともあり、狭い場所の探索に適しています。
更に、もし敵に見つかり攻撃を受けたとしても精霊は実体を持たないので、まるで無敵。
ただ精霊の体を構成している魔力が攻撃を受けることで散ってしまうので、周りが魔力に満ち満ちている場合でない限りは、精霊は術者の元へ戻ってきてしまいます。
しかし、精霊が術者の元へ戻ってこれるということは、どんなことがあり、どんなに離れていても、術者が呼びさえすれば彼らはすぐ帰ってくるということです。
彼らは戦闘より敵の偵察などに向いているといってよいでしょう。
他にも光の精霊ですから光を反射させ、空中にものを写す事もできますし、光で、ものや人の分身を創ることもできます。
戦闘には不向きですが、こういった様々な使い方があるので、工夫次第でこの精霊は色々なところへ活きてきます。
戦闘に使えないからといって無下に扱ったりしないようにしましょう。