今回はアルコール多量摂取によるDVなどで家族はみな離れていき、現在はほぼ音信不通の状態になっている78歳(男性)の高齢者です。
その高齢者は家族から見離されているため、その高齢者を担当する訪問看護師さんの感想レビューを紹介します。
身近な高齢者の見守り対策として参考になると幸いです。
生活保護の高齢者は訪問看護かヘルパーで見守り対策
見守り対策にはいろいろなものがありますが、独居で生活保護といった人は、警備会社を利用することはほとんどありません。
訪問看護、そしてヘルパーを利用し、見守り対策を行っています。
私たちの訪問看護の事業所にケアマネージャから連絡があり、訪問看護のサービスを開始しました。
その際も事前に行政の包括支援センターの人や医師と連絡を取り合い、情報収集は怠りませんでした。
一人暮らしの高齢者の見守り対策というのは、家族が直接包括支援センターに連絡をしたり、警備会社と契約することも多いですが、独居で生活保護を受けるような高齢者は、自分では情報もなくどうしようもないため、地域の中ではただ問題のある高齢者として取り扱われることも多いです。
そのため包括支援センターやケアマネージャー、そして医師や看護師が協力をして訪問看護を提供し、定期受診をし、生きていくため、また安全管理のために見守り対策をとるのです。
訪問看護で高齢者の生活習慣が整いだした!
その高齢者の場合でお話しすると、サービスを利用することにより、生活習慣が整い、安心して在宅生活を送ることが出来るようになったところが一番良かったと思います。
例えばこれまでは糖尿病でしたが、食事も適当だったため、高血糖や低血糖で救急車で運ばれるということも少なくありませんでした。
しかしながら訪問看護師が毎日訪問し、血糖を測ってインスリンの注射や内服を行ったことで、血糖の変化を知ることが出来ました。
またヘルパーさんが週に3回訪問し食事を作ることで、空腹による低血糖は起こらなくなりました。
さらにこれまでは自分で何とか買い物に行き、しかし転倒してお店や近隣の人に迷惑をかけることもありましたが、ヘルパーさんが買い物をするようになったため、重いものを抱えて買い物に行く必要はなくなりました。
そのため転倒などをすることもなくなったのです。
転倒などすると、近所の人も心配な気持ちの反面、かかわることのめんどくささから救急車を呼ぶことも多かったのですが、そのように救急搬送されることもなくなりました。
私たちが訪問することで、本人も生活に対する安心が出来、さらに近所との関係悪化を防ぐこともできました。
そのため訪問看護の毎日訪問のメリットが大きかったと思います。
高齢者には毎日の訪問看護は慣れないと負担
比較的これまでは一人暮らしで自由に生活をしていた人ですが、毎日私たちが訪問することによって、その時間は自宅にいなければいけない。
そのため、自分の自由が拘束されるということが始めは大きな負担だったようです。
その受け入れがなかなかできない高齢者は、毎日訪問がデメリットになります。
訪問看護の見守りサービスを考えている人にアドバイス
訪問看護というのは、医療の専門的な立場から、医師に指示された医療を提供する見守りサービスです。
ただ在宅に訪問するということは、生活に密着したことなので、病院とは異なり、もっと親身に、そして生活に入り込んだ医療と見守りを提供できるので、一人暮らしの高齢者には利用価値は高いと思います。