たとえひどい世界になっても、未来があるというのは現代人にとって希望です。地球や人類が、将来も継続するのを願わずにはいられません。![]()
これまで、「ドラえもん」や「時をかける少女」など多くの漫画やアニメ作品が、時を隔てた世界の関わりを取り上げ、夢のある話を繰り広げてきました。![]()
「ARCO/アルコ」は、短編で長いキャリアを重ねながら長編はこれが初というフランスの監督、ウーゴ・ビアンブニュのオリジナルアニメ。海面上昇で様子が激変した遠い未来の少年アルコと現代(といっても2075年)の少女イリスによる、10歳同士のボーイ・ミーツ・ガール物語です。![]()
アルコは、飛行服となる虹色のマントと時間飛行に欠かせない鉱石を姉から勝手に拝借し、2075年の世界に不時着します。そこは、頻発する暴風雨や山火事から家屋が透明なドームで守られていました。ロボットが普及して物質的にも豊かですが、管理過剰な息苦しさがあります。![]()
そんな中で弟を育て、勉強をこなすイリスは大人びて見えます。高度な技術を持ちながら食料の自給自足を基本とする世界から来たアルコが、なぜかお坊ちゃんに見えるのが面白いです。![]()
物語はやがて、虹色マントの航跡の謎を追う3人組(劇場版「クレヨンしんちゃん」ゲストキャラのような楽しさ)や、警察からの逃走劇へ。イリスに思いを寄せる級友や、家事を支えるロボットのエピソードも感動的です。それらが、日本のアニメの影響が色濃いフラットな絵でつむがれます。![]()
そして未来とは子どもの存在そのものであり、希望なのだと気づかされます。![]()
「明日へのバトンを受け継ぐ少年少女の躍動です!」![]()
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