ネットに次のコラムが載っていました。紹介します。ニコニコ

 “私たちの暮らしは、多くの生き物に支えられています。生き物たちの存続が危ういということは、私たち人間の存続も危ういということです。

 生き物を支えることから始めようと、2013年に生き物を支える会を立ち上げました。地球規模の危機に対して、私にできることは、まず地域で小さな活動を続けることでした。

 そんな頃、探検家のSさんと出会い、物を消費しないという考え方が一致し、2015年に「地球永住計画」という活動も始めました。活動の柱は、わからないことは専門家から聞く、自分の足で歩いて探ることを玉川上水の生き物観察会で行う、お年寄りに耳を傾けるという3本です。

 Sさんからは、とことん正直であること、社会にもっと目を向けるべきといったことを学び、「自分にできる」ことを重ねていきました。

 例えば、地球の時間を考える取り組み。子どもたちと、玉川上水の土を使って恐竜の絵を描き、恐竜が栄えた長い歴史と人の歴史を比べました。そうすると、人だけが地球の主人公ではないとわかります。

46億年を歩く
 畑を40年以上続ける中で、生き物の体は物質の循環装置なのだと感じるようになりました。いろいろな物質が水に溶けて、いろいろな生き物の体の中を通り過ぎていく。宇宙の始まりで生まれてきた物質が生き物となり、他を取り込む(食べる)ことにより循環していく―。

 この危機的時代に、人はどういう動きをすべきなのか。生命の歴史から生き物の進化をたどることで、答えが出るように思いました。

 そこで始めたのが、「玉川上水46億年を歩く」です。1キロを1億年として、玉川上水沿いの43キロ+皇居半蔵門までの3キロの46キロを、地球の46億年の歴史になぞらえ、1日かけて歩きます。

 何年もプロジェクトをあたため、2021年にようやく実現しました。国際芸術祭「東京ビエンナーレ2020/2021」の公式プロジェクトとなり、小学生3人を含む40人余りで、12時間半かけて完歩しました。

 その後、宇宙の歴史138億年にあわせ、「多摩川138キロを歩く」活動へと発展。22年には、友人家族や仲間を含む約30人とともに歩ききりました。一人の活動ではなく、友人たちが準備から実施まで担ってくれました。「46億年」の方は毎年続けており、200人前後が集まったときもありました。

受け継がれる
 玉川上水を長い年月にわたり守ってきた人たちの歴史にも、目を向けました。その一人、当時88歳のNさんには12回お話を伺い、2018年の「謡(うた)い、語る 玉川上水の、これまでとこれから」というイベントの開催につなげました。
 高度成長期には、玉川上水全域を暗渠(あんきょ)にする計画もありました。「自然を守るというのはね、生半可な気持ちではできないよ」。玉川上水を守った人から受け取った言葉を、Nさんは最後に私たちに手渡してくれました。

 自然を守る思いは、世代を超えて受け継がれていくのだと思います。

 長く続けることで、小さな活動も多くの人たちをつなげてくれました。初めは講師を探すのも大変でしたが、今では大勢の専門家が協力してくださっています。

 幼稚園からずっと観察会に参加してくれているお子さんが小学4年生のとき、「玉川上水って本当に大事だよね。守らなきゃいけないね」とポロリと言ったと、お母さんが伝えてくれました。”ニコニコ

  「小さな生き物とともに 世代を超え、つながる」 視点が確かでとても大切な取り組みですね!飛び出すハートキューン