ネットに次の記事が載っていました。紹介します。![]()
“札幌市青少年科学館での講演会「宇宙へのぼる」から(7月29日、札幌市)
宇宙が好きになったのは、小学2年生の時です。校庭で開催した「星を見る会」に参加し、初めて天体望遠鏡をのぞきました。月のクレーターと土星の輪っか。それまでSFやアニメの遠い世界だと思っていた宇宙が、手を伸ばせば届きそうな身近なものに感じられた瞬間でした。
中学生のころ、国際宇宙ステーション(ISS)計画が始まり、日本人宇宙飛行士が初めて選ばれました。私もなれるかな、と思い始めたのもその頃です。
宇宙飛行士の選抜試験には1度不合格になりました。数年後に再挑戦し合格。候補者になってから実際に宇宙へ行くまで11年間、訓練を続けました。同僚の中には5回、6回挑戦して宇宙飛行士になった人もいます。うまくいかないことがあっても何度もやり続けることが大事だと思います。
ISSの中では、人が入れ替わり立ち代わり住み続けているので物もたくさんあふれ、生活感があります。小さなものはマジックテープで壁に留めておかないと、引き出しを開けた瞬間に中身が浮いていってしまう。大きなビデオカメラやプリンターのような重いものでも、小さなマジックテープがあれば壁にくっついてくれる。重力がないからこそです。
自由時間には、塩漬けの桜の花びらを水の玉の中に入れた水中花を作りました。芸術家の先生が考えてくれた芸術実験では、水の玉の中に絵の具や海ホタルの発光体を入れてUVライトを当て、地上では作れない無重力ならではの3Dの立体型の墨流しのような作品も生まれました。日本ではこうした芸術的な実験もたくさんやっているのが特徴です。
宇宙飛行士になるために特別な才能は必要ありません。最高齢90歳の方も宇宙に行き、義足の宇宙飛行士も訓練中です。応募の条件は、3年間他の仕事で経験を積んでくること。医師から、教師から、研究者から、さまざまな道を経てなった人がいます。
宇宙に行った時に自分はどんなことができるかをちゃんと考えられて、一緒に学び続けられる人が求められています。私自身、水泳、ピアノ、お琴、習字と習い事をしていましたが、お琴は宇宙ステーションの中で弾くことにもつながりました。やっていることは無駄には決してならなくて、思いがけないところでいろんなことがつながってくると思います。
今日感じたことを時々思い出してください。宇宙はどうなっているのか、身の回りの自然はどうなっているのか。そうした興味を深めていってください。それが自分の道につながっていくことを、私も応援しています。”![]()
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「興味を深め 自分の道につなげて」生き方として大切にしたいですね!![]()
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*山崎直子(やまざき・なおこ);千葉県松戸市出身。幼少期を札幌で過ごし、東京大学大学院航空宇宙工学専攻修了後、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。1999年に宇宙飛行士候補者に選抜され、2001年に認定。2010年、スペースシャトル「ディスカバリー号」でISSに滞在。現在は一般社団法人「Space Port Japan」代表理事、公益財団法人日本宇宙少年団(YAC)理事長などを務める。札幌市青少年科学館名誉館長。