NHK・BC「勿忘草の咲く町で」が好評です。ニコニコ

 患者さんたちの病を治したい、退院する笑顔を見たい…青雲の志を持ってやってきた病院という職場で、若い医療従事者たちが直面し続けたのはその理想とはかけ離れた場面ばかりでした。これは今も現役で地域医療の最前線に立ちながら命をめぐる物語を書き続ける作家が、自らの体験をベースに書き記したリアルな診療記です。ニコニコ

 命の終わりに寄り添い続けることで削られくじけそうになる気持ちをそっと奮い立たせてくれる安曇野の大自然と可憐な花たち。“命の終わりは敗北ではない”…若い看護師と医師が人知れず地域医療の限界と戦いながら、健気に働き成長していく姿を描くヒューマンストーリーです。音譜

 医療現場を舞台にした数々の名作を生み出している話題の小説家・夏川草介さんが、「自らの作品群の中で唯一の“医療小説”」と称するのがこの作品です。ニコ

   このドラマのストーリーを4回、各回ごとに簡単に書くと・・・ほっこり
(1)美琴(福本莉子)は、信州安曇野の梓川病院の内科病棟で働く3年目の看護師。ある朝、寝ぐせ頭のまま花瓶を持ってさまよう研修医・桂正太郎(菅生新樹)に水場を尋ねられる。そこで花瓶にいけられている花の名前を間違えた美琴は、正太郎から小ばかにされ、少しムッとする。一方、正太郎は新たに転入した内科研修で指導医の三島(吹越満)からスタッフに紹介されたのもつかの間、上級医の谷崎(内藤剛志)から毒舌の洗礼を浴びる。

(2)若手看護師の美琴(福本莉子)は、新人研修医の正太郎(菅生新樹)とともに末期のすい臓がんで闘病する長坂(長野博)の急変に追われる。そして同じ内科病棟では誤えん性肺炎で入院するも食事を一切拒絶する高齢の患者・新村(白石加代子)への対応で苦悩していた。そんな中、内視鏡処置によって再び抗がん剤治療が再開できていた長坂の容体が再び悪化。美琴はさらにVIP患者の扱いをめぐり窮地に立たされる。

(3)美琴(福本莉子)は内科病棟の主任代行に任命され、業務の重さに直面する。研修医の正太郎(菅生新樹)は循環器内科で“死神”こと谷崎(内藤剛志)の手厳しい現実主義と、患者が家族と過ごす時間を尊重したい自らの理想主義の狭間で揺れる。病棟では生花の扱いをめぐる会議が紛糾。看取りの現場では、命の選択が現実味を帯びる。美琴と正太郎はそれぞれの立場で葛藤を抱え、院内での小さな反発が大きな波紋へと広がっていく。

(4)梓川病院に92歳の救急患者・福富フミ(阪上和子)が搬送され、モニターの警告音が鳴り響く。相変わらず冷徹な診療方針を貫く谷崎(内藤剛志)と、そこに納得できない正太郎(菅生新樹)の治療方針がついに真っ向から対立する。そして、谷崎からの叱責を受けた正太郎は、谷崎の言葉の中に、隠されたある真実の存在をかいま見る。

  ネットに載っていた、このドラマの感想に中から、私も共感したものをいくつか挙げると・・。
飛び出すハートキューン
・夏川草介さんのテーマ「人や命と向き合っていく」が心に響くドラマ。もっと周りの人と向き合おう…と姿勢が正される気持ちになった。
・内容的には「死」に直面している人たちをめぐる物語なのに、花にまつわる描写で「死」の重みがじんわりと和らいでいく感じが何とも温かい。自分の大切な人の命に係わる状況を受け入れるのは非常に骨の折れることだけれど、決して目を背けてはいけないのだろう。・医療が、「生」ではなく「死」と向き合う限界点に来ているということ。特に地域医療において、大量の高齢者をいかに生かすかではなく、いかに死なすかという問題をドラマで描いている。花や自然の様子が散りばめられていて美しい景色だが、なかなか中身はキツい話だった。
・夏川氏の医療現場を扱ったドラマ。胃ろうか死か…という高齢者の末期にかかわる選択に悩む桂医師の姿に心を揺さぶられた。重いテーマがありながら、惹かれ合っていく美琴と桂の関係が明るさをもたらしている。安曇野の風景の描写や花にまつわるエピソードも彩りを与えてくれた。
・地方病院の老人医療がテーマだが、延命治療を始めると途中で止めると殺人ととられるし、胃瘻を止めると言うことは患者が餓死すると言う事。延命する事だけが医療とは言えないことを気づかせてくれるドラマだった。主人公・美琴を演じる福本莉子が良かった。
・正しい治療って難しい・・。医療技術によって一昔前と治療法が変化していてると感じた。 桂研修医と美琴看護師の奮闘と交流に心温まった。たとえ命を延ばせなくてもできることがある。
・信州の小規模病院を舞台に、3年目の看護師と研修医を中心にした医療物。妻と小さな息子がいる若い癌患者の話は切なすぎる。高齢の患者が多く、そのための治療、または看取りについての話も考えさせられる。