加藤登紀子さんが新刊エッセー集『「ま・さ・か」の学校 ピンチはチャンス』を出しました。 『「さ・か・さ」の学校』に続く第2弾。とっておきのエピソードが満載です。鳥 

   加藤さんがこの本の中で話していることを紹介します。ニコニコ
 “私は馬が大好きで、いろんなところで馬に出会ってきたけど、どこに行っても不思議なくらい馬とは「ウマが合う」。
 去年のアルバムに「サルダーナ」という歌をレコーディングした。 「サルダーナ」は2020年の6月、大井競馬場からフェンスを超えて逃げ出した競馬馬で、フェンスの外の運河に飛び込んで泳ぎ渡り、拍手喝采の中で無事捕獲された、その6歳の牝馬に捧げた歌が「サルダーナ」だ。
 1年間、この歌をコンサートの最後にみんなで、精一杯の声で歌っているうちに、ふと気がついたことがあった。
 私を競馬馬に例えれば、初めから馬主にお金で買われたこともなく、調教師も騎手もいないまま、中央競馬会のレースに顔をならべることもなく、フェンスの場外をひたすら好きなように走って来た馬なのかもしれない、と。
 この「ま・さ・かの学校」でご紹介するエピソードは、そんな場外の馬の私だからこその出来事と言えるかもしれない。
 私の出会って来た人、もちろん大物や、巨匠も含めて、なんとなく私が深くご縁をいただくことになる方は、そもそもフェンスの中ではなく、広大なフィールドで活躍されている方だった、ということになるだろうか。
「誰にも支配されないために歌手になった」と思っている私。
でもだからと言って誰の世話にもならなかったとは思っていない。
というより、本当に素晴らしい人と出会いに、知らず知らずに導かれ、「うわー!」と思わず声を上げたくなるほど、運のいい歌手だったと言った方が正しいと思う。
 ただし、この素晴らしい出会いには、無理やり仕組んだものはひとつもなく、すべて偶然の突発事項として始まったことばかりだった。
「ふと思いついたこと」をすぐに実行してしまう私。
「巡り合ったものとはとことん出会う」を続けて来た私。
もちろん困ったことになってしまう危険性もあったと思うけど、酷い結果になったことがない。
 思いがけないことや、想定から外れた突飛なことでも、すべてが得難い経験ばかり。巡り合ったすべての方に、すべての出来事に、大きな感謝を込めて、ここに歌手としての60年分の「ま・さ・か」をお届けする。”飛び出すハート

 

 加藤さんはジャンルにとらわれず、国境を超えて自身が作詞作曲した歌も他人の曲も自在に歌ってきました。

 「まさか」の修羅場の一つが、加藤さんが遭遇したハイジャック事件です。バンドメンバーとの見事な連係プレーで犯人確保に貢献。〈あの時、私たちは真剣に死を覚悟したのよ。遺書を書いたバンドメンバーもいた。私は何をしていたかというと…頭の中で自分の追悼番組を作っていた〉とのこと。キューン
  

 私達に、このエッセー集は「82歳で国内外を飛び回るレジェンド歌手が、人生を支えた著名人との交流や世界中を旅した経験から、人生を120%楽しむ秘訣を明かしてくれた」ように思います。!!赤ワイン

 *加藤登紀子(かとうときこ)
 1969年「ひとり寝の子守唄」、1971年「知床旅情」ではミリオンセラーとなりレコード大賞歌唱賞受賞。以後、80枚以上のアルバムと多くのヒット曲を世に送り出す。国内コンサートのみならず、世界各地でコンサートを行い1992年、芸術文化活動における功績に対してフランス政府からシュバリエ勲章を授けられた。年末恒例の日本酒を飲みながら歌う「ほろ酔いコンサート」は50年以上も続く。

 

「まさか」の学校 :ピンチはチャンス