第79回カンヌ国際映画祭は、日本時間の5月24日未明に受賞式があり、映画「急に具合が悪くなる」(濱口竜介監督)に主演した岡本多緒さんとビルジニー・エフィラさん(フランス)が女優賞を受賞しました。日本人俳優が女優賞を受賞するのは初めてです。![]()
映画「急に具合が悪くなる」は哲学者の宮野真生子さんと人類学者の磯野真穂さんによる、同名の往復書簡集が原作。末期がんの日本人演出家と介護施設の運営に悩むフランス人施設長がパリで出会います。宮野の病状が悪化していく中で、病と闘うこと、生きること、死についての対話を重ねていく物語です。日本、フランス、ドイツ、ベルギーの合作映画。![]()
映画では、末期がんの日本人演出家、真理(岡本多緒)と、フランスで介護施設のディレクターを務めるマリールー(ビルジニー・エフィラ)がパリで出会い、介護のあり方や人間性を奪う資本主義について対話を重ねます。老いや死、人と人のつながりを描いた3時間16分の大作です。2人(真理とマリールー)の会話には日仏両言語が混在し、濱口監督は「多言語的な状況は非常に撮影を難しくするが、一方で俳優の集中力を非常に高めるものではと期待して撮影した。人と人が言葉を介してここまで深いものになれるということを表現したかった。俳優さんは本当に大変だったと思う」と話しています。![]()
あらすじ
“パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは入居者を人間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯⋯。”![]()
岡本さんは「私たちを2人一緒に認めていただき、本当にありがとうございます。もし彼女じゃなかったら…」「きょうここにいるのは、本当に素晴らしい監督のおかげ。母語ではない言語が体に染み付いた状態で現場に臨める状態を作っていただいた」と話しています。![]()
エフィラさんは「一生忘れられない、永遠に心に刻まれる人生経験でした。こういう映画はあんまりないです。私たちのように出会う2人の女性を描いた映画はほとんどないと思います」と撮影を振り返りました。![]()
出演はほかに長塚京三さん、黒崎煌代さんら。
「控えめだが記念碑的な奇跡」(フランス・バラエティー誌)などと評されています。![]()
*私がYouTube(ユウチューブ)を見てのとりあえずのひと言
「人は理解し合うことで、縦でなく横につながれるはず・・」![]()
○岡本多緒さん;1985年生まれ、千葉県出身。14歳でモデルデビューし、パリコレなど海外のシ
ョーに多数出演した。2013年、ハリウッド映画「ウルヴァン:SAMURAI」で俳優デビュー
し、「沈黙の艦隊」(2023年)など国内外の映画やドラマに出演している。2023年からは拠点
を日本に移し、俳優のほか自身で監督や脚本を手がけた短編映画も製作している。
映画「急に具合が悪くなる」は、6月19日に日本で公開される予定です。観るのが楽しみです。
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