NHK朝ドラ「虎に翼」のスピンオフ「山田轟法律事務所」を観ました。 ![]()
朝ドラ「虎に翼」の主人公・寅子(伊藤沙莉)とともに法律を学んだ山田よね(土居志央梨)が、終戦直後からの混乱期をどう過ごし、どのような経緯で大学の同期・轟太一(戸塚純貴)と法律事務所を開くことになったのかを、朝ドラとはひと味違う重厚感のあるテイスト(味・風味)で描いています。![]()
ストーリーを簡単に書くと・・
“朝ドラの最終回より少しさかのぼった、敗戦直後の上野が舞台。戦争で傷ついた人々の混乱は続き、街には無秩序と差別が横行。これまで学んできた法の無力さに、よねの心も荒すさんでいく一方。そんな中、生き別れていた姉の夏に出会う。その姉・夏が暴力を受けたことをきっかけに、よねは再び社会の理不尽に立ち向ことになる。そして、よねは、大学時代の友人・轟太一との再会を機に法律事務所を開設し、追い詰められた人々の事件を扱うことになる。”![]()
脚本・吉田恵里香さんは、山田よねを軸にスピンオフを描こうと思った経緯を次ぎのように述べています。![]()
“寅子の対になる人物で、リーガルエンターテインメントをより引き出せるのはやはり、よねかなと。多くの方に「よねと轟の2人の活躍が見たい」と発信していただいたので、自然とこの2人の物語に。”
“憲法十四条を物語のテーマとしてとらえながらも、寅子の目線からでは見えない問題がたくさんあったなと感じていたんです。そこで今回は、よねの目線で何かスポットライトを当てられたらと、ストーリーが決まっていきました。”![]()
私は、朝ドラ「虎に翼」のときのよねは、寅子との対比で“気持ちを曲げないし、心が折れない人”として描かれていたと感じましたが、今作では、“折れないために必死で、泥臭さというか、はいつくばって歯を食いしばって生きてきた”感じがすごく表現されていて、とても感銘を受けました。![]()
また、朝ドラ「虎に翼」で取りこぼしたものを、どれだけ盛り込められているかに注目していましたが、終戦直後の混乱の時期に、よねと轟がタッグを組むに至るまでのエピソードが充分入れられていました。よねはいろいろな「地獄」を見てきましたから憲法十四条に対する重みや思いは特別だったんだと感じました。![]()
脚本の吉田恵里香さんは「つらいこともたくさんある世の中ですが、私はエンタメの力を信じて書いているので、この作品も、今しんどい思いをしている人に寄り添えたり、何か声を上げたりする力になれたらいいなと思っています。」と言っています。![]()
また、土居志央梨(山田よね)さんと戸塚純貴(轟太一)さんはそれぞ次ぎのように話しています。![]()
「絶望からなんとか這はい上がっていく人たちを見て、ぜひ元気や勇気を受け取っていただきたいです」(土居さん)![]()
「激動の時代を描いた作品ですが、人を思う気持ちや、心が動くことは、現代にも置き換えられるような内容になっています。少しでも誰かの背中を押せるような作品になっていたらうれしいです」(戸塚さん)![]()
*朝ドラ「虎に翼」;NHK2024年度前期連続テレビ小説。日本で女性初の弁護士・判
事・裁判所所長となった三淵嘉子をモデルにしたヒロイン・猪爪寅子(伊藤沙莉)
の活躍を描いた。
*憲法第十四条;すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的
身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。