1994年製作/88分/アメリカ
原題:Lion King
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
あらすじ
アフリカの広大な大地が舞台。動物たちの王国プライドランドを治めるライオンの王ムファサに、息子のシンバが誕生する。ムファサは息子に、自然界の命は大きな輪でつながっていることや歴代の王たちが空から見守ってくれていることを語る。しかしムファサは王座を狙う弟スカーに殺されシンバは国を追われてしまう。
絶望の中、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァに助けられたシンバは、彼らに支えられながら立派に成長し、やがて自分の使命に目覚めていく。
ですよね!って感じですよね?
これを入れないわけにはいかない、あ、もちろん一作目ですよ。1994年!思ってたより古い!
『ライオンキング』っつったら当然「〜♪♪〜ティ、ボンボン、バ、イェー♪」でしょう?(伝わるかな?
「不屈の名作」なんて言葉がありますが、僕にとって『ライオンキング』はそう呼んでも過言ではありません。
まさにディズニーの黄金期まっさかりに製作された傑作なので、勧善懲悪の濃度もとても濃い。
ちなみに、ディズニーの興行収入トップはもちろん記憶に新しい『アナと雪の女王』ですが、第2位がこちらも今や知らない人はいない『トイストーリー』、そしてなーんと、第3位が本作なんです、ご存知でしたか?
キャッチコピーは『父が去り勇気を知る。愛を知り、父になる』。
こんなに「父」を推しておきながら、冒頭って言ってもいい位最初の方で幼いシンバ(主人公)のお父さんは彼を守り死んでしまいます。
この作品のすごいところは、憎き父の仇相手や最愛のパートナー、はたまた友を通してシンバ自身が父に成るという目に見えているストーリーに、実はおおよそ人間ドラマでは描けない生々しい諍いのありさまや、奪い奪われる自然界の過酷さ、そしてディズニーらしからぬ早熟な愛などがぎっちり詰まっている点です。
ディズニー映画といえば一直線的な勧善懲悪の、母も子も同じアニメーションを観る作品が多かったんですが、ことこの『ライオンキング』では、子供は単なるライオンとマントヒヒが冒険をしている映像を観ている間、後ろの親は、生きるということの本質的な問いを投げかけられている。そんな作品なんではないかと思うんですよね。
シンバってたぶん、全男子の理想なんです。
そうなれたら、かっちょいいから、そりゃ、そうなりたいよっていう。
でも大体はそんなヒーロー性や父性持ち合わせてないよって拗ねそうになるんですが、でもやっぱり観終わると、たいていの男はちょっと背筋がのびている、そんな映画なんですよね。
自信をなくしたり、なんとなく視界がくすみはじめたお疲れの皆さんに観て欲しい作品です。