中国の悲しい風(22話) | 体幹ダイエット!人生を変えた7つのポイント

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中国の悲しい風(22話)

※7の付く日にこの小説を掲載しています。

換言するならば、男性が女性に抱くある種の性的な欲望や、自分が支配し変えていきたいといった男性の持つ征服欲の喜び、こうした人間の潜在的な感情が、李華連に対して私自身の中に芽生えていた事を示しているのではないか、と思ったのであった。



前編 
四・恋(その3)

それはほんの僅かの時間だったかも知れないが、李華連の小さめの顔にある瞳の奥の、更に奥にいる私自身が創り上げた虚像であるもう一人の李華連から、そんな自分の心の襞を覗かれたような気がして、慌てて私はその視線を避けるように更に下へ落としたのだった。

私の落とした視線の先に、李華連の白いブラウスの襟元からのぞく柔らかな胸元があった。色白で透き通るような胸元は、呼吸のたびに小さく隆起しては収縮する脈動を繰り返していた。

私はそのリズムに魅せられたまま、何故かしら心が安らいでいた。
李華連が、私に心の平安をもたらしているのだと思ったのであった。

李華連は自分の胸元を見られているのに気付いたのだろうか、脈動が少しだけ大きくなり僅かに早く動きだしたように見えた。

私はそれを恋だと感じていた。

今まではお互いが持つ好意を、お喋りや行動といった具体的な行為によって感じ、経過していく時間の中で確認していた。

それが今は、はっきりと李華連に恋をしているのだと、そして李華連も私に恋をしているのだと実感したのであった。

私は座席の背もたれを掴んでいた手を離し、李華連の肩に持っていった。

薄いブラウスを通して李華連の肩の温もりが伝わってきた。
私の手の温もりも李華連の肩に伝わっていった。
その部分だけが他より一段と温かさを増していた。


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