「本当は理系に進ませたいのですが、数学が苦手で・・」

 

これ、言葉は違えども、よく聞くんです。

私の返答は毎回同じです。

ただ、学年によって違いますが。

 

①子供が小学生だったら・・

「家に本はありますか?」

和田秀樹の書いた小説「受験のシンデレラ」の中で、

たまたま出会った貧乏な高校生女子・真紀を教える

末期がんで余命残り少ない東大医学部卒の五十嵐が

「家庭訪問したい」

という時がありました。

真紀がいぶかってると

「過保護で言ってるんじゃない。お前のことが知りたいんだ。」

そして

「医者が往診するのは、患者に便利だからというだけじゃない。」

「どんな環境で生活しているかを知らないと、治療の方針が決まらない。」

「お前がどんな環境で勉強することになるのかを知りたいんだ。」

 

証明が暗いことが気にはなったが、何より気付いたのがこれでした。

「活字というものが無い」

(ファッション誌ばかりで、読むための量が圧倒的に少ない。)

 

10年ほど前、ある生徒に

「お前の家に、読むものはあるか?」

と聞いたら

「父のバイクとクルマの雑誌はあるよ。」

・・・全く同じでした。

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私が塾を起ち上げた時に、一つだけ思いました。

「塾を本だらけにして、生徒に好きなだけ読ませるようにしたい。」

この塾は、そのおかげであらゆる本が並びました。(多少偏っていますが)

 

「日経サイエンス」

 

ニュートンの別冊も揃ってますよ。

雑誌「ニュートン」なんか、創刊号からあるんですから!

驚くことに、ごく初歩的に「万有引力」の話からスタートするのだから。

 

そういう44年前の雑誌すらあるんです。

とは言え、こんな本を読んだ生徒は限りなく少数派のはず。

今読んでも、時に「おっ!」と驚くような発見をする始末。

 

こんなに本を集めたのは、

「生徒の好奇心をもっと刺激したい!」

と思っているからなんです。

 

こういう雑誌を全巻読破した者が数名いるんです。

みんな、私のレベルを超えて、大きな好奇心を育みました。

 

え?家に本が無い?

だったら、この塾に来ればいいんです。

図書館、とはいかなくても、3万冊の蔵書がありますよ。

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そう言えば昨年放映されていたNHKアニメ

「チ。ー地球の運動について」

をご覧になられた方もいるでしょう。

地動説。

 

それに魅入られた人物たちの、

命を懸けたドラマです。

 

今では当たり前のように信じられている話ですが、

キリスト教が信じられていた15世紀のヨーロッパでは、「異端」とされていました。

あくまでも地球こそが、宇宙の中心である、と。

 

そうなると、星(惑星)の運行が、どうしても理論と合致しない。

 

そこにすべての謎の回答をもたらしたのが地動説だったのです。

「命を懸けても、この地動説を信じたい!」

と叫んで、みんな、処刑されていました。

そこまではいかなくても、みんなの心に

新しい世界が開ける手伝いをしたい

と強烈に思っています。

 

おまけ

 

ではなぜ天動説が破れたのか?

 

それは400年間、地動説を信じていた者が、全部死んでしまったからです。

 

うすうす「天動説は間違いで、地動説の方が正しいんじゃない?」

と思ってた者が圧倒的に増えたからなんですね。

 

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そうやって、このナショナルジオグラフィックやニュートンを読破した生徒たち、

 

全員、東京大学や早稲田大、九州大学、鹿児島大に進みました。