「9割以上・・・・ですか?」

 

私「!・・・(笑)」

 

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先日、C中学を受験しようという小5のMちゃんに冊子を渡してこう質問した。

 

「さて、これがC中の受験問題だ。」

「実際に解いてもらうんだけど、何点とれば合格かな?

 

そう言った後でMちゃんが言った言葉が冒頭の一句だ。

 

私「何でそう思ったの?」

 

「だって、7割が受からないんでしょ?」

 

ああ、それは「二月の勝者」のセリフだね。

 

 

私「それは関東や関西圏だけだよ。九州では久留米大附設やラ・サール限定の話だね。」

 

「でも・・・」

 

私「じゃ、『合格最低点』の話をしようか!」

 

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「合格最低点」

 

この言葉が世間に広まったのは、90年代からだと思います。

 

和田秀樹氏の「合格最低点を狙え」から瞬く間に広まったものと思われます。

 

定期テストでは、満点を狙うものだと想像できますが、入試問題となると、そうは問屋が卸さない。

 

大学入試には、色々な人がやって来る。

 

たとえそれが東京大学であるとするならば

 

「東大など、余裕で受かる天才」

から

「はなから東大なんか無理な凡才」

 

まで、様々な取り合わせが10.000人余りができる。

 

そこで、こういう問題を東大は用意するわけだ。

 

「誰でも出来るサービス問題」

「そこそこ難しい標準問題」

「本当の発想力が試される超難問」

 

・・に分けて出題される。

 

東大に受かることだけが目的なら

サービス問題を全て解き、標準問題を少しだけ解けば、合格はそう難しくない。

 

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こういう出題傾向にするのには、ワケがある。

 

物凄い難問揃いのセットを組んで、

「合格ライン2割」

という問題を出すと、み~んな揃って出来ない。

 

この時に、凡才が

「ココが今年は狙われるな。」

と山勘を発揮して1~2問解ければ、そいつは合格するだろう。

出来の悪い東大生の誕生となってしまう。

 

逆に易問揃いのセットを組んで、

「合格ライン9割」

という問題を出すと、みんな高得点勝負になる。

 

この時に、普段なら余裕で合格しそうな秀才が、

ちょっと体調を悪くして1~2問落としたら、簡単に落ちてしまう。

 

※ちなみに

「合格ライン9割」と言うテストは実在する。

医師なら目指す「医師国家試験」  

 6割じゃ確かに不安になるなぁ。

または

「原動機付き自転車免許試験」。つまり

「原チャリ免許」である。

2つとも「命に係わる」ところがポイントだ。

 

「合格ライン6割」

 

これは

山勘を張ってきた凡才を振い落とし

調子の悪い秀才を救済する、という

万人に平等な素晴らしい選別方法なのだ。

 

福岡県の私立中学でも合格最低点は・・・・

 

久留米大学附設・・・287/500点(57%)

九州国際大学付属・・・178/300点(59%)

上智福岡・・・・・176/300点(59%)

西南学院・・・・・267/400点(67%)

筑紫女学園・・・・151/350点(43%)

福岡大学付属大濠・・309/500点(62%)

八女学院・医科・・・193/300点(64%)

・・・・・・・・・と、見事なほどに一致している。

 

C中学も、似たようなものだろう。

 

迎えに来た父親に、この算数の結果を見せた。

「67点」

まずは先述の説明をしてから、この結果を見てこう付け加えた。

「おめでとうございます。一年前にしては、相当の出来ですよ。」

「あと1年で、どれだけ伸ばせるか、楽しみです!」