塾に来たら、懐かしい(?)自転車がある。

 

公認会計士に合格したH君が、また来塾した。

今度は「在宅勤務」(リモートワーク)の実践だ。

 

普通は在京の自宅でやるはずだが、

H君は「里帰りして塾でやる」と決めたようだ。

 

まぁ考えてみれば、塾に「爬虫類」を持ち込んだのがH君なのであり、

「爬虫類ファン」を少し増やした功績もある。

おまけにお土産にもこだわっている。

なんだこれは?

「『もっちゅりん』ですよ。ミスドで限定販売してるものです。」

なかなかの美味さだ。

 

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「さぁて、リモートしますかねぇ!」

と言い、PC前に座ってキーボード作業に入った。

 

相変らず涼しげな様子だ。

 

ーところで、仕事は順調なのか?

 

「もちろんっすよ。やはり中規模の監査法人に決めたのが良かったです。」

 

弁護士事務所と同様に、公認会計士事務所には

「四大監査法人」などという大手事務所と

その他の個性的な中小の事務所がある。

 

H君に勧めたのは中規模の監査法人

東京大学経済学部をトップで卒業してるらしい。

 

仕事は面白いし、素早く監査先を決められる。

 

この点は大規模な監査法人だと、

大手企業を担当することもあるのだが、

数人でグループで担当することも多く、仕事内容が分散してしまう。

結果的に、大手を担当した、という実感が無い。

結果として、1人で担当させられることになるH君は、

経歴に不足分はなく、転職先でも上手くいく場合が大きい。

 

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「そうそう、実は私は

『東京分科会の会長』なんですよ」

「( ゚Д゚)ハァ?」

 

彼の話では、日本全体のトップではなくとも、各地方の分科会があり、

若手(~30才)までの会長で選挙があったらしい。

 

その選挙で、軽々と

東京分科会会長職に当選したらしい。

・・・というのも、

彼だけは原稿を持たずに、

堂々と演説したらしいのだ。

 

そりゃあ、原稿を持って真面目に演説する子が大多数であるのに、

彼の名声は、いやがうえにも高まった事だろう。

 

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彼は丸々2日、テキパキと仕事をこなして、

最終日に東京に帰った。

最後にこう尋ねた。

ところで、住むところは見つかったのか?」

「はい。」

「どこに?」

新宿の神楽坂(かぐらざか)です。」

 

関東や関西、特に東京で就職する際には、

家賃が高くなることは仕方ないにしろ、

出来るだけ職場に近い、街中に住むようにアドバイスしている。

 

家賃の高さには辟易するが、その分仕事に距離感が近く、

その分モチベーションの向上につながるからだ。

特に彼の場合、「家賃補助」も付いている様だから安定している。

 

「ああ、今度また機会があれば、またやってきますね!」

と言って、爽やかに帰っていった。