先日、トップ進学校とはいかなくとも
かなりハイレベルな
中高一貫校の指導担当教諭
と話したことがあった。
その方は、本来国語の教員らしく、落ち着き払った話し方が印象的だった。
ただ、話題が「年内入試」や「総合型選抜入試」になると、
途端に苦虫を嚙みつぶしたような口調になるのが興味深かった。
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①年内入試について
よくある話と思うが、
本来、
アタマも態度も推薦できるレベルじゃないフザケた生徒
が、いきなり生徒会や委員長に立候補してくる場合がある。
ボランティア活動にも力を入れ始め、進路相談の席で、ナメた態度で
「もうこれだけやってれば推薦貰えるでしょ?!」
とうそぶく始末。
「ふざけんなぁ!」と怒りそうになるが、
案の定、そう言う生徒には難関私大の推薦枠はやって来ない。
推薦もらえたところで、結果は惨敗
いかに校長推薦枠だろうと、平常点の評定はしっかり見てるのだ。
いかに評定点が推薦にとって大事か、
ということだな。
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②隔年現象を理解していない。
ここは、余程の受験研究者でないとわからない話だ。
隔年現象とは、ある年の募集定員が3,000名だったとしよう。
その年のその学部は人気で、受験生が殺到する、とすると、
翌年の定員が5.000名まで増えた、とする。
さて、翌年にこの学部は「入りやすい学部」となるか、と言うと、
そう言うわけにはいかないんだな~。
今の大学「(特に私立大学)は、「単年度の定員数」ではなく、
「学部学生4年間全体の定員数」で見るようになった。
つまり、一学年5,000人で、4年間で20.000人とすると
ある時に卒業生が6,000人出たとすると、
来年度の定員は、それを埋めるべくして「定員6.000人」となる。
そこで予想外に集めたせいで、定員7,000人が入学するとなると、
翌年の実質定員は差し引いて「定員4.000人」となる。
受験要綱に一切説明しないで、こうだ。
このような現象が、
大学単位、学部単位、学科単位、選抜方式単位で
数多くみられる、というわけだ。
併願プランの合格可能性を高めるために、
受験生に入試データの味方を説明する必要がある。
ところが、翌年の公式な定員しか見ていない者がとても多くて、
いちいち3年分のデータを出して説明しなければならない。
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③ベネッセの小論文対策は信用していない
意外なことに、小論文対策でベネッセ対策講座をやらないという。
「あまり信用してません。」ときっぱりと言った。
「よくあるパターンで『論理が良ければそれでいい』って話になります。」
「論文の論は、論理じゃないでしょ?!」
「論文とは、中身でしょ?」
やはりそうか。
もし論理が通っていればいいのなら、
生成AIに任せておけば万事OK、ということになる。
生身の身体から紡ぎ出す、真摯な論文を期待している、と言うわけだ。
その甲斐あってか、私立大学推薦入試の結果は、見事なモノだったそうだ。