今を遡ること20年前の2004年

京都大学の後期試験において、世界一恐ろしい問題が登場した。

それが難しすぎるならまだわかるのだが、

「これ、簡単すぎるんじゃねぇの?」

と言わんばかりの問題だからだ。

 

 

問題はたったの2行

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f(x+y)=f(x)f(y), f(3)=8

f(x)は実数とする。 f(1)=2を証明せよ。

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たったこれだけである。

あまりにも拍子抜けしてしまう。

恐らく、京都大学の受験生は混乱したに違いない。

 

この解答も、(私なら)わずかに6行で終わる。

 

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f(3)=f(1+2)=f(1)f(2)・・・・①

f(2)=f(1)f(1)・・・・②

②を①に代入して

8={f(1)}^3

f(1)=2、-1±√3i

f(1)は実数なのでf(1)=2  証明終わり

 

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史上最も短い問題である

「tan1°は有理数か」(2006年京都大・文理共通問題)

に勝るとも劣らない。

この問題は、背理法か倍角の公式を用いて解く、という荒業を用いるが・・・・

 

この問題はそれ以上にあっさりとしている解法なので

「本当にこれでいいのか?」

と、混乱した、と思うのだ。