よく新聞やTVで
「日本はギリシャやジンバブエの時よりも累積赤字が膨大だ!」
「総額で1000兆円あって、日本人一人当たり800万円もある!」
などと言っている。
それは正しいのか?
答えは「NO」です。
理由はいくつかあるが、3つほどあげるとすると
①日本の円は、自国で通貨を発行している。
そこお金で、国債や県債、市債を発行しています。
そのほとんどが、銀行を通じて通貨を発行していますから、
財政破綻リスクを限りなくゼロに近く抑えています。
これが、ギリシャとの違いです。
ギリシャは、EU加盟するとすぐに大盤振る舞いをして、
公務員比率80%という弛んだ財政に慣れてしまいました。
ところがそのリスクが表面化するやいなや
外国人投資家が資金を引き揚げてしまい
EU超大国のドイツとフランスから「借金を返せ!」と言われ
医師・弁護士・SEなどの高度人材の流出が始まり、
いまやアテネでは、ゴミだらけ&落書きだらけの荒廃した社会が広がってしまいました。
本当にプラトン、アリストテレス、ピタゴラス、ペリクレスを産んだ国なのか?
じつは、他国から来た野蛮人によって国が作り替えられてしまったみたいだな。
②日本の国債は、殆どが銀行や年金基金が保有している。
つまり、一般にはマーケット(市場)にはありません。
つまり、海外の投資家に依存しておらず
資金流出→財政破綻というリスクもありません。
これが、中国や韓国との違いです。
投資家を「投機の対象」として、莫大な資金に物を言わせている時はいいのですが、
いざ外国人投資家が引き揚げて現金化してしまえば
たちまち「資金流出」というリスクに直面します。
③日本政府と日本銀行が、協力して金融政策を運営している。
そのため、金利上昇の抑制や、
流動性の確保などの「政府の介入」が出来ます。
まぁ、ときたま「バブル」みたいなことも起こるかもしれませんが・・・・
そもそも、仕組みからして、ギリシャやジンバブエとは全く異なります。
ここまで赤字を膨大させて、なんでハイパーインフレ→時制破綻しないのか、というと
ギリシャは、外貨ユーロをばらまいたせいで財政破綻したし、
ジンバブエでは、大統領一族がほしいままに過剰な通貨発行(というか金融政策の大失敗)しており、
いずれの国も、起こるべくして起きたようなものです。
だからこそ、経済オンチの共産党や立憲民主党政権にしてしまったら、世界が一番心配してくるでしょう。
・・・ということで、その膨大な財政赤字があっても
財政破綻のリスクは、限りなく低いんですよ。