「若い時に病気になって、看護師を目指しました。」

「そういう話は決してしないように。

      あなたは看護される側、と思われてしまうよ。

看護学科の入試前に、面接指導をSAKIとしていた時の話です。

 

「家にお金がないから、公立大に行きます。」

こういう話、今までに何度も聞きました。

 

「じゃあ、面接で教授に向かって『お金がないから公立大学を志望しました』と面と向かって話せる?!

それじゃ絶対受からないよね。

 

昔から、こういう受験生は多かったんです。

地元の国立大は学力的に無理だ。

都会の私立大学は学費が高いから無理だ。

駅前に専門学校があるけれど、プライドが許さない。

だから、地元の公立大学を志望します。

 

こういう人は、「結局諦めて就職」というルートをたどりがちです。

「それが悪い」と言ってる訳じゃないんです。


 

そもそもさ。

・共通テストを戦う学力はあるのか?

・総合型選抜・学校選抜型を突破できる個性があるのか?

・本当に家にお金がないのか?

・あなたのそのやりたいことは専門学校で出来ないのか?

 

こういう事をよく考えないで、あいまいなまま公立大学に行こうとします。

そして、見事に討ち死にします。ほぼ例外無く、ね。

 

まず、これらの公立大学というのは

九州大学や佐賀大学を諦めた中堅進学校の生徒が、一般入試で挑戦する大学

であることが、その存在理由です。

 

かつてなら、西南学院・福岡大、中村学園に進学する層です。

 

その生徒たちは、探求の授業も必死に頑張って

総合型選抜・学校型選抜同時に狙っているんです。

 

その人たちよりも学力が低い上に

志望動機の追及も甘く

ふわついて「受かった」積りで行く生徒は

ほとんどが受かりません。

 

そう言う公立大学の専攻分野は

看護・福祉・保育・地域・情報・経営・スポーツ・デザイン

など、ある程度興味や関心を寄せている分野に絞り込まれていますよね。

 

それ、駅前にある専門学校にほぼ全部あります。

 

かつてだったら、ストレートに専門学校に行ってた人たち。

 

そこに増えた公立大学が、夢を与えてしまっただけです。

「アタシはバカだけど、もしかしたら大学に行けちゃうかも!」って。

 

本当なら、学力不足で大学なんて行けなかったのに、

バカの一つ覚えのように

「お金がない」

「家から近い」

「私立は高い」

「学力ないから国立は無理」

・・・・と、公立大学を探して選んでくるんです。

大したもんだ、とは思います。

 

しかしキツイ言い方をしましたが、もう一度頭を冷やして考えて、調べてみてみてください。

「各種奨学金を貰えないか?」

「総合型選抜を受けられないか?」

「学校型選抜の枠はあるのか?」

「そもそも、お金は本当に無いのか?」

そして、大学4年間を遊んで暮らそうとしてないか?

 

遊んではいけない、と言っているわけではありません。

 

そうやって、安易なステイタスを手に入れられるほど、あなたは優秀なんですか?

 

そのことも、しっかり考えてから志望校の選択をして下さい。