先日、高校1年生が質問をしてきた。

「これ、よく分からないんですが・・・」

 

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次の方程式を解け。

(1)|3X+8|=5X

(2)|Xー1|+|X+1|=2X+8

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ああ、よくある絶対値の問題だね。

この次の関数を使えばすんなりわかるところなんだが・・・

よし、やってみよう!

 

では3X+8=0、とおく。

     X=ー8/3

 

つまり、ー8/3の時に、絶対値記号部分の+-が入れ替わる、ということだ。

 

わかりやすく数直線で表すと(そこでハッと目覚めた。)

不等号の向きも、ピッタリと合わせている。

これで不等式が得意になった。)

 

ゆえに

(Ⅰ)X<ー8/3のとき

   ー(3X+8)=5X

   ー3Xー8=5X

   8X=ー8

    X=ー1

   これはX<ー8/3を満たさない・・・✖

 

(2)ー8/3≦Xのとき

   3X-8=5X

     2X=8

      X=4

    これはー8/3≦を満たす。・・・〇

 

(1)(2)より、X=4

 

 

次に(2)だが、分岐点が2つ、つまり3段階に分けられる。

 

(1)X<ー1のとき

 

   ー(X+1)ー(Xー1)=2Xー8

             X=ー2

            これはX<ー1を満たす。

 

(2)-1≦X<1のとき

   (X+1)ー(Xー1)=2Xー8

                X=ー3

            これはー1≦X<1を満たさない。

 

(3)1≦Xのとき

 

   Xー1+Xー1=2Xー8

        0・X=8

       これを満たすXは存在しない。

 

          (1)~(3)より、X=ー2

 

 

 ・・・・と、ビジュアルで示せば、一気に理解できる。

数字と文字の羅列だけでは見えないものが、はっきりと理解できる。