今回は、開校して2年目のST(サスティナビリティ観光学部)についてインタビューしてみる。

 

主役は歌姫ことHIBIKI

 

場所はカフェテリアで、お好みのものを注文し、さっそく始めた。

 

まずはそのシラバスから・・・と聞いた時に、おったまげるような話を始めた

 

2年前に教授からおススメされて、HIBIKIをSTに入学させたのだが

 

これが大成功だったのだ!

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①英語の講義がキツイ(とはいえついて行けないほどじゃない。)

ご存知のように、APUには留学生(半数もいる!)が多い。

入試形態として「国内学生」と「国際学生」に分かれる。

 

そして入学後のテスト(プレイスメントテスト)で、入学後の入学基準言語でクラス分けされる。

国内学生だと、日本語中心で授業が進行する。

国内学生(つまり日本人)といえども、卒業までに英語の講義を最低でも24単位取らなければならず、

そこはさすがに厳しいみたいだ。

ただし、1年後、遅くとも2年後には、すっかり英語で会話できるようになるそうで、そこは安心だ。

 

 

一方、国際学生(留学生)も簡単、というわけじゃない。

 

日本人の礼儀とおもてなしの作法をしっかり収得せねばならない。

 

なにせ、母国語以外だと英語が片言しかできない、という学生もかなりいて

そこは英語と日本語に対応しなきゃならないので、そこそこ大変らしい。

 

ここAPUは、別府の山奥にはあるが、「別府湾スマートインターチェンジ」が近く、

よーく見ると「スタッフに外国人がいっぱいいる」事に気付く。

 

話してみると、みな1~2年生で、

働いている間にすっかり日本語を習得することができるようだ。

 

②英語の習得法が、日本はかなり違っている

左はおなじみのUNLOCK

右は?・・・・学習設計マニュアル?

   どうやら北大(北海道大学)の作った本の様だ。

 

HIBIKIに言わせれば、単純に

「日本人は英文法にこだわり過ぎで、口から即座に英語が飛び出すという事が出来ない」

英文法の間違いなんか、英米人ですらよく間違っている。

 

そこにこだわり過ぎると、英語が咄嗟にしゃべれなくなる。

もっと、勇気をもってしゃべるべきだ。

 

・・・とはいうものの、ベトナムや中国からの留学生の場合、あまりにも文法を無視するあまり

英文法の時間には、ひどく困惑する様だ。

 

日本人は、文法にこだわり過ぎ。

外国人は、文法にいい加減すぎる。

その中間的なところを、もっと利用して喋るべきだ、と思うけどね。

 

どっちにしても、そこそこ苦労するようにはなっているようだ。

③外国人と仲良くなるのは、そんなに簡単じゃない。

(写真は2年前のAPU。出口前学長の周囲には留学生で一杯だ。)

「周囲には半数が外国人だから、国際コミュニケーションをやるのは超簡単!」

とは言ったものの、HIBIKIが言うには

「最初は恐怖すら感じた。」

そうだ。

 

最初の入寮時にトイレットペーパーを貰って(これで個室、と分かったわけだ。)APハウス2に向かった。

 

するとそこには、モンゴル人とミャンマー人の集団がいて、謎めいた母国語で会話していた。

 

全くわからない!

それでもその恐怖心を飲み込んで、英語でしゃべりかけた。

 

すると、通じるじゃないか!

総じて言うと

 

・何もしなかったら、国際コミュニケーションは出来ない。

・思い切って話しかけるといい。

・何度も話かければ、友達になれる。

・サークルやTA(ティーチング・アシスタント:授業の補助)・RA(レジデント・アシスタント:寮母)になると超有利

(ちなみに、TAもRAも20~30倍もの倍率になる狭き門である)

 

④STって、超過密スケジュール!

 

APS(アジア太平洋学部)

APM(アジア太平洋経営学部)

 

それに続く

ST(サスティナビリティ観光学部)

満を持しての「第二の開学」と称して高らかに学部の新設をさせたわけだ。

ただ、このコロナ渦の中での開設は、何を目指しているのか疑問だった。

 

確かに、今は観光業は下火だ。

 

各地の観光地の集客力は、確かに落ちている。

ただ、今しかできないことがあるはずだ。

観光地の隆盛を、そのままにしておいていいはずがない。

ゴミ問題、過密問題を筆頭にして、解決すべき問題が山積みだ。

そのせいか、国連世界観光機関(UNWTO)が実施する認証制度

「UNWTO.TedQual(Tourism Education Quarity)」

から、APUの取り組みが高く評価され、認証の最長有効期間・4年を付与された。

 

国連が認めた「リアルな学歴」が手に入るのだ。

TedQualk

そのせいか、英語の進度がさらに早められ、最終的には

「英語基準の授業を、限りなく100%に近づける。」

としている。

なんとも壮大な目標であるが、その本気度が窺える話だ。