戦艦大和

呉海軍工廠で建造され、昭和16年12月16日に就役。

全長263メートル、幅38・9メートル。世界最大の46センチ主砲(射程42キロ)を備えたが、

戦いの主役は戦艦から航空機へと移っており

(奇しくもそれは、真珠湾攻撃にてなんと日本海軍が実証してしまった)

主砲は19年10月のレイテ沖海戦での砲撃が最初で最後となった。

 

十分に力を発揮できないまま20年4月7日、沖縄特攻作戦に向かう途中の鹿児島県沖で米軍の攻撃を受けて沈没。

乗員3332人のうち、生還者は276人だった。

 

戦後、大和建造の技術は大型タンカー建造や自動車、家電品の生産など幅広い分野で応用された。

(トヨタ自動車の「カイゼン」は、まさに大和の建造工程を応用したものだ)

 

その戦艦大和の1/10大の模型が、呉市海事歴史科学館(通称・大和ミュージアム)にある。

 

 

 

知らない人も多いと思うが、その甲板の艤装は「本物」である。

 

大工さんの一人が、当時の大和を建造した工廠の船大工であり、

大和の甲板の廃材を利用して作り上げている。

(これを本物と言わずして、何を本物と言うというのか?)

 

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それよりもびっくりしたのは、なんと

「大和ではラムネが飲み放題だった」

ということだ。

 

下士官以下は真水を一日洗面器一杯。これで体中を拭くのだから大変である。

 

そんなところで、何でラムネが飲み放題になるのか、というと・・・・

 

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ラムネは、軍艦に消火設備として設置された二酸化炭素発生装置を利用して製造していた。

毎日二酸化炭素は発生しているので、そのおこぼれを使用してラムネを製造していたのだ。

 

味の方は、製造原料の砂糖の使用が不安定で、

時には大甘

また時にはただの炭酸水だったこともあったようだ。

 

幾らだったのか?

 

ラムネ1本が1銭5厘(現在価格で約100円)

 

また、冷房装置も強力なものを搭載しており(砲弾や火薬を冷却するため)

主に南方で任務に就く軍艦ではアイスも作られた。(暑いからね~)

アイス1人分が4銭(同約500円)で販売された

 

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ウチの親戚は海軍軍人だらけで、殆どが40歳になるまでに亡くなっている。

 

ウチの祖父だけが中学の教員だったせいで、戦後も生きられたのだった。

 

子供の頃に、元「乗組員」だった親戚のおじいさんから聞いた話だ。