文系にはピンとこない話だが、

医歯薬学系の学部には、卒業試験というものがある。

 

 

 

国家試験合格率を少しでも上げ、それをエサにして新規入学希望者を増やすため、

Fラン薬学部が編み出した地獄のスキームである。

 

卒業試験に受からなかった学生は

卒業が半年延期され、国家資格の受験資格を失う。

(本来3月に卒業できるはずであったが延期され、9月に大学を放り出されるのである。)

 

卒業延期とは「既卒扱い」となり、

その後国家試験を受験したとしても、その学年の国家試験合格率に反映されない。

 

ご存じだろうか?

薬剤師国家試験の合格率は、現役生が約70%

そこから一浪するたびに60→50→40%と、段々低下することを。

 

やはり、現役生時代に、一気に合格すべきだ。

大学の同級生たる者の団結心が、ここで発揮されることが証明されている。

 

数年かけても、合格して薬剤師になれればいいが、

それがダメだった時は、ただの理系大学の既卒者として、暗黒の余生を送ることになる。

当然ながら、薬剤師国家試験へ積み上げた学力など、なんの足しにもならない。

 

 

 

追伸:今年(2024年)の薬剤師国家試験の結果が出た。

 

合格率第一位は、名古屋の私立大学・名城大学。(95.63%)

 

驚いたのが、第二位だ。

山陽小野田市立山口東京理科大学(94.06%)

ここの薬学部は新設で、第一期生がいきなり結果を出した。

頼るべきOB/OGもいない中で、団結して頑張ったことがこの結果につながったのだろうね。

 

この結果、大いに誇るべきことだ、と思うな。

 

第三位は金沢大学(93.33%)

第四位は広島大学(90.38%)

第五位は北海道大学(90.32%)