この仕事をしていると、様々な問題を質問される。
数学や化学はまだいい。
「何で原子の個体サイズが違うんですか?」
「中和滴定のポイントがわからないんですが・・・」
中でも最難度のものは「英語長文読解」だ。
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英文の長文読解には「3倍の法則」という不変の法則が存在する。
複数の設問に答えていくためには、
単に出題分を読む時間の3倍の時間が必要なのだ。
本人が20分以上かけて読み込んだものを、たった数分で答えを出さなきゃならない。
それを
「何で最後の問題、エなんですか?」
とかいうド正論を語ってくる。
生徒が20分間考え込んで出した結論の不備を、
たった1~2分で答えなければならないのである。
そこで英文の後半にある、ある単語に着目した。
Thus
(副詞:このように、そういうわけで)
・・・とくれば、色々な例や論旨を受けて、
その後に結論部分が語られるはずだ。
ほかにも
indeed(実のところ)
mainly(主に言うと)
consequently(結果的に、したがって)
・・・と来れば、直後に来る文章が重要になるのはいう間でもないでしょう!
ネイティブの読解スピードは、分速180語(1秒で3語)
東大や慶應レベルで、約分速120語(1秒で2語)
それ以下の大学では、分速80語程度かと思われる。
これには、こういうディスコースマーカー(交通案内板)を意識してないと、とても本文と設問を行ったり来たりしていては、とても間に合わない。
そういう時には、以下の本がおススメだ。
「パラグラフリーディングのストラテジー1~3」(河合出版)
2は私立用、3は国公立大用だが、国公立志願者は必ず1→2→3の順でやること。
「ディスコースマーカー英文読解」(Z会)
最初は中堅大レベルから、最後には京大、東工大、東大レベルまで幅広い出展がなされている。