私が中3だったころ、ある地元FM番組で、中3生の「お悩み相談」があり、

そこで数学ができない人へのアドバイス、として、DJがこう言った

「とにかく大問Ⅰを完璧に仕上げること!」

 

私は大いに笑った。

何故なら、そんな低レベルの問題は仕上げていて、大問Ⅳ~Ⅵの難問にかかりっきりになっていた。

平均51~54点/60点を取っていたからだ。

 

そして10年後

そのDJの言っていることが痛いほどわかった。

出来ない子は、大問Ⅰでつまづいている子ばかりだったのだ。

 

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この塾は入塾する時にテストを行います。

 

別にレベルが低すぎるので入塾お断りします・・・というわけではありません。

中学3年生のばあい、

中1の四則計算から

中2の連立方程式

中3の二次方程式から二次関数まで、基礎から応用までまんべんなく出題しています。

 

とにかく、生徒別の成績がバラバラ過ぎるので、

こうやらないと、個別の指導が出来ないのです。

 

先程の「英語」は、直線的に伸びていく科目だ。

 

ただ、数学はやや異なる。

 

数学は「積み上げ式の学問」だからだ。

 

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数学が苦手な子が来た、とする。

 

例えば、「関数が出来ない」とします。

よく見ると、「方程式が出来なかった」

さらに掘り下げると、そもそも「四則計算に難があった。」

 

こんな風にして、ある分野でつまづいていると

それが原因となって、次の分野も出来なくなってしまう、

負のスパイラル現象が起きてしまいます。

 

こういう子の場合、

分からなくなったところまで遡って、基礎からスタートするのが鉄則です。

 

例えば数学では、こんな風に分けます(点数は概算)

 

大問Ⅰ(小問融合)・・・約25点

大問Ⅱ(整数問題などの記述式)・・・5点

大問Ⅲ(連立方程式などの記述式)・・・7点

大問Ⅳ(関数問題)・・・・8点

大問Ⅴ(平面図形)・・・・7点

大問Ⅵ(空間図形)・・・・8点

 

ここで目標点を出します。

 

20点(明善・朝倉を除くほぼ全校)

Ⅰをほぼ全問正解

 

30点(朝倉東)

Ⅰ全問とⅡかⅢ

 

40点(朝倉高校)

Ⅰ全問とⅡ・Ⅲ+ⅣⅤⅥの(1)

(1)だけならそう難しくないですからね。

 

50点(明善高校)

ⅠⅡⅢ全問+ⅣⅤⅥの(3)を除く全問

(3)を選ぶのは、好き好みが出てきます。

 

私の場合、平面幾何(図形)が苦手だったので、ⅤとⅥの(3)をパス。

 

私が見た史上最優秀なH君の場合、やや関数を苦手にしてたのでⅣ(3)をパス。

 

満点じゃないからって、別に気になんかしません。

 

合格というバカバカしい競争を、勝ち抜けばいいんですからね。

 

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先日、夏季講習を申し込んできた子の場合、まさかの

 

8点!

この子の場合、四則計算からやらなきゃな。

 

そうして2週間。

 

ひたすら計算問題だけやり込みました。

 

すると

 

21点!

ここまで長かった!

しかし、ここまで行けば、自己肯定感も上がり、さらに範囲を広げます。

 

そして一か月後。

 

38点!

ここまで来れば大丈夫。

どこにでも行けます!