6年ほど前に、F大学経済学部を中退して、保育のバイトをしながら塾にやって来た生徒がいました。

 

彼女は、今から言う「恐ろしい罠」に陥って学部選びをしていたんです。

 

よくある「良くない大学の選び方」です。

 

いわゆる「嫌いな科目を除く選び方」ですね。

 

え?何が悪いのか、って?

 

なかにはいるでしょう。

「経済を学びたいから経済学部に行く」

「看護をしたいから看護学部に行く」

 

ところが、ですよ。

経済学が好きだから」

「看護に興味があるから」

という選び方をしていない。

 

何と言っても

①数学・理科が嫌い!

 

はい、よくあるやつです。

 

これで理工系の学部は全部消えます。

理学部・工学部・農学部は全てダメ。

医学部・歯学部・薬学部も当然の如く消えますね。

 

最近だと

情報系も諦めちゃうんですよねぇ。

そりゃあ、「数学嫌い」で情報学部は通用しません。

ただ、よく探すと

「文系寄りの情報学部」ってのもあるんですよ。

諦めないで欲しいな、と切実に思います。

 


 

で、次に

②英語が嫌い!

もう、はっきり言って

「勉強が嫌い!でも、有名大学に行きたい」と思ってるんじゃないか、と感じますが。

英語が嫌いというより、苦手なんだ、と睨んでいます。

 

先程、理工系・医歯薬学系を「数学嫌い」で外しましたが

今度は外国語学部や国際学部を諦めます。

最後には文学部を辞めます。

 

なぜかって?

文学部は、しっかり勉強させられるからです。

哲学・文学・歴史をガンガン勉強して、

おまけに就職が無い(と聞いた)

勉強させられて、就職なさそう、と考える人が、異常に多い。

 

実際、そんなことはないんです。

 

旧帝、早慶クラスになると、商社や金融系に就職先、当然あります。

(不人気な就職先もありますが・・・)

社会は、大学の専門教育など、これっぽっちも有望視していない、ということになります。


とはいうものの

消去法で文学部を外しちゃう人、多いんですよ。

 

結論として

理工系ダメ

語学系ダメ

文学部ダメ

 

オマケにやりたいことが無いんだから、

手に職をつけるような学部も全部ダメです。

医療系ダメ

福祉系ダメ

保育系ダメ

教育系ダメ

 

やりたくないことをドンドン嫌い、と外していくと

「社会科学系学部」が、何となく人気になってくる。

 

法学部・経済学部・経営学部・商学部・社会学部

 

それぞれ、価値のある高尚な学問なんです。

 

各分野が「私はこの学部が好き!」っていう人だけならいいんですが、

なかには

「嫌いなものを消去していったら、この学部しか残らなかった」

と言う人も、予想以上にいる、というわけです。

 

そういう人たちが、私立大学によくある社会科学系のこういう学部に大量にいるわけです。

 

数学が嫌いでも、何とかなります。

卒論書かなくても卒業できます。

何となく授業聞いてるだけで卒業できるんです。

 

はい、就活で詰みます。

自信をもってこの学部に入り、就職活動をしている同級生。

それらと比べて、あなたには何がありますか?

 

嫌いな科目から逃げて

なぁんとなくこの学部にやって来た。

 

それ以上の「売り」があなたには残っているでしょうか?

 

はい。

嫌なことから逃げて逃げて

やっと選んだ学部をなぁんとなく卒業し

卒業する段階でそのツケはたっぷりと返ってきます。

 

その時になって

しっかりと大学・学部選びをしてきた人たちに、就活で負けます

 

そのくせに

あなたはこういうでしょう。

「学歴フィルターのせいだ。」

 

それは違います。

あなたが、自分の人生を真剣に考えてこなかったせいなんです。

なので、なし崩し的に流されるように、変な大学・学部を選んでしまったからなんです。

 

大学・学部選びは、あなたの人生を決める分岐点です。

 

ぜひ、最高の選び方をして下さい。

 

逆境を跳ね返すような苦手科目克服法を駆使してもいいでしょう。

 

そう。

先述の経済学部を中退し、放射線技師になったMEGUのように、ね