2022年

 

今年で完成する学習指導要領が完全に決定した。

 

私としては

「どう指導していこうかな。」

と考えることも多いが、生徒側からしてみれば

「まぁた新しい何かを学ぶんでしょ。」

と、あっさりと考えているようだ。

 

ほんじゃ数学から。

 

「数学の本質を学ぶ」

と上段に切った言い回しで、大げさに考えているようだが

「前年度までの数学の焼き直し」

に過ぎない、といつもながら思う。

 

新しい教科書併用問題集はこうなった。

 

 

驚きましたねぇ。

 

今までの併用問題集であれば

オリジナル>スタンダード>サクシード>4ステップ>クリアー>3トライアル・・・・

 

というラインアップだったものが

4ステップ=サクシード>スタンダード=CONNECT>4プロセス>クリアー>REPEAT=3トライアル=基本と演習テーマ・・・

 

なんと最高峰の「オリジナル」が消滅し、新たに「CONNECT」が誕生した。

 

その新しい「CONNECT」を、朝倉高校は採用した。

 

さっそくその原本を入手し、その解答編を読んでみた。

 

いわゆる

「『数学の本質』に切り込んだような解説が散見される。」

というか

「新たな解法が発見される喜びを追求するような方針に軸足を移しかけている。」ような気がする。

 

教科書側は、前年度と大して違わない。

 

 

上級グレードから

ただの「数学Ⅰ」>「高等学校数学Ⅰ」>「新編数学Ⅰ」>「高校の数学Ⅰ」

これが

ただの「数学Ⅰ」>「NEXT数学Ⅰ」>「高等学校数学Ⅰ」>「新編数学Ⅰ」>「最新の数学Ⅰ」>「新・高校の数学Ⅰ」

 

これも最新の「NEXT」を朝倉高校は採用している。

 

数研出版は、その「数学の本質の理解」のばらつきから、教科書のグレードをさらに広げたようだ。

 

これで、(教科書を使う限り)本質的理解に差が出てくることになり、一般入試レベルの理解では、上位3グレードの使用が「大学受験向き」の授業をやってくれると言える。

 

まあ、弘学館や筑紫台アドバンスみたいに、「プリントを配り教科書をほとんど使用しない」学校もあるから、一概には言えないですがね。