あれから1年。
ついにコロナ感染者が身近に現れた。
1年前に、横浜国大に合格したT君を最後に送り出す際に、彼はマスクを着けていた。
「関東では当たり前」だそうだ。
当時ここ九州の田舎町では、店舗内でのマスク装着率は60%程度。
街中での歩行者の装着率など10%もなかった記憶がある。
一月前までは、この人口5万の朝倉市の感染者は、のべ30人ほど。
正直言うと、東京や大阪、福岡市などの爆発的な感染者数と比べると、交通事故の犠牲者程度だった。
「よその国の出来事」という雰囲気があったことは否めない。
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先週末、20km離れた筑紫野市の九州産業高校で、コロナ感染者が8名出た。(教員4・生徒4)
即刻休校・臨時下校し、自宅待機となった。
その学校の生徒によると・・・
登校して廊下を歩いていると、同じ階の教室から同級生がタンカで運ばれているのに遭遇した。
過呼吸のように息苦しそうにしていた。
直後に校内放送で臨時休校となった。
「あれがコロナウイルスに感染した症状なのか?」
と心底ゾッとした。
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そして今週に入り、ここ朝倉市の中学校で立て続けて3校がコロナ感染者を出した。
甘木中学校7名(教員1・生徒6)→全校休校
十文字中学校17名(教員1・生徒16名)→全校休校
夜須中学校1名→濃厚接触者にPCR検査中
そして朝倉高校にも1名感染者が出た。
その音楽部は濃厚接触者全員のPCR検査中。
春の定期公演は中止が決まった。
朝倉市は、運動部とスポーツクラブのGW中の活動自粛を要請した。
深刻さは理解できても、身近に患者がいない状況だと、何か「ウチみたいな田舎なら大丈夫」という気分だったことは否めない。
それがまさに1年がかりでクラスター状態が起きると、改めてこの状況を「正しく恐れる」事の大事さを痛感する。