塾の壁にホワイトボードを取り付けました。
そこに、私の好きな、ある名言を書きました。

 

 

Some men see things as they are
-And say "Why?"
I dream things that never were
-And say "Why not?"

         ーRobert・F・ Kennedy

 

さて、これ読めますか?
中学2年生なら、知らない単語は無いはずです。

 

ところが、この文章を入塾当時に和訳できた塾生は、(高校3年生も含めて)今までに「3人」しかいないのです。

約すると、こういう意味です。
Some men see things as they are
-And say "Why?"
「ある者は、現実を見て言う。『なぜだ?』」
I dream things that never were
-And say "Why not?
「私はあり得ないことを夢見て言う。『やってみよう!』」

   ーロバート・F・ケネディ

 

これを「グーグル翻訳」などのサイトで機械翻訳すると

「それらがそうであるので、何人かの人が物を見る。なぜ?」
「私は、決してではなかった物を夢見る。「なぜ?」と言う。」

・・・・・・・英単語の意味を単純にとらえているだけで、全く意味をなしていません。

英単語を何万語覚えていても、英文を正しく読む力はつかない、という証明です。

 

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90年代までの日本の英語教育は、「英和翻訳」が中心でした。
とにかく、英文法を完ぺきにこなし、大量の英単語を暗記します。

そして、世界の大学は、「TOEFL」という国際英検によって、日本を含めたアジアの優秀な学生を入学させました。

 

ところが!

その留学生の多くは、「英語が話せなかった」のです。
英単語を何万語も知っていても
英文法を完璧に習得していても
「英語を話す」ということが出来なかったのですね。

 

その理由は簡単なことです。
「リーディング(読解)」
「リスニング(聞き取り)」
「グラマー(文法)」
TOEFLはこれで点数を出していました。

ところが、これでは「スピーキング(会話)」を測れません。

 

そこで2005年、米国の教育機関「ETS」が、新たなテストを完成させました。
「リーディング(読解)」
「リスニング(聞き取り)」
「ライティング(書き取り)」
「スピーキング(会話)」
この4技能を測る新テスト
「TOEFL iBT」です。

高校生の方ならご存じの「GTEC CBT」や「TEAP」も同様です。

 

共通テストは、いずれこの「4技能」を測るテストとなります。

 

このテストで高得点を出すためには、インターネットで世界に広まった「国際言語・英語」をマスターすることになります。

英語のネイティブ(英国連邦+米国・カナダ)と非ネイティブ(第2外国語など)の比率は1:4
圧倒的に非ネイティブが多いのです!

すると、難解な単語や複雑な構文は姿を消し、単純な多義語が多用されます。

その単語数は最高でも5.500語程度です。(専門用語は除く)

随分と少なくなりましたね。

しかしその替わり、基礎単語の複数の意味を知ることが大事になります。

 

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例えば、先述の言葉

「Some men see things as they are」

「Some men~」=「~な人がいる」
「as they are」=「ありのままで(=現実)様態の副詞節」
これを知ってなければなりません。

特に「as」は、同格、理由など、多様な使い方をしますよ。

「I dream things that never were」

「that」=強調の関係詞
「things that never were」=「あり得ない事(仮定)」

 

この4つの文法・構文を「使える形で」持ってなければならないのです。

これらすべてが先述の「CD付き英語構文・必修101」に載っているものです!

 

 

この名言で「構文101」に載ってないのはただ一つだけです。

Why not?=「なぜそうしないの→やってみようよ。」

 

このように、使える形で生きたナマの英語を頭に叩き込みましょう!