いよいよ1か月後に迫った「2020センター試験」
いわゆる「最期のセンター試験」です。

(ちなみに2021年スタートの『共通テスト』は、一部に記述問題が入るだけで、マークシート形式なのは変わりません。)

 

大型書店に行くと、各予備校が出版する、「センター試験過去問」と、「センター試験予想問題集」がある。

それぞれ表紙の色で、次のように言われる。

 

・過去問
「赤本」(教学社)
「黒本」(河合塾)
「青本」(駿台予備校)
「緑本」(東進)

 

赤本が一番有名だが、「センター試験Q&A」だの「本番戦術」だのと言った、進学校の受験生には常識になっている話題にページをとられ、いささかお勧めしにくい。
(逆に、非進学校の受験生には、赤本を勧めるが。)

 

黒本は30回分以上の本試験・追試験の問題が載っており、まるで「辞書」のような分厚さだ。
問題形式や出題傾向、はたまた指導要領改訂による履修範囲の違いから、10年以上前に遡るのはお勧めしない。

 

青本は、本試験6回+追試験4回の10回分のみ。
赤本や黒本と比べると見劣りするようだが、「青本ならでは」のメリットがある。
①直近の傾向に触れ、慣れることができる。
②実物大である。
 赤本と黒本が見開きA4サイズなのに対して、青本はB4サイズ。
本番の問題と同じである。


③問題数分の解答用紙が付いている。
いちいちコピーせずとも問題用紙に困らないわけだ。

 

緑本は、解答の解説があっさり過ぎて、余程の上位者でないと扱いづらいだろう。

 

というわけで
じっくりセンター試験を極めるなら「黒本」
サクッとセンター試験対策なら「青本」と言えよう。

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・予想問題集
 これはいわゆる「センター模試」をほぼそのまま出してある。
「黒本」(河合塾)
「青本」(駿台予備校)
「緑本」(東進・Z会)

この中でまずおススメなのは黒本「マーク式総合問題集」だ。
センターの平均レベルにほぼ合わせてあり、得点目標7~8割前後までならピッタリだ。
予想問題5回分に、過去問2回分がついてくる。

 

青本「センター試験実戦問題集」は、理系の駿台らしく、数学と理科の解説が秀逸だ。
(ただし、苦手な人には理解できない部分もあるかも)
 

センター試験より、やや難しめに作られており、8割オーバーを目指す受験生は、こいつで目を覚ましてもらうのも良いだろう。
(ある受験生など、この時期に青本を解いて、なんと6割しか取れず、顔色が変わったほどだ。本番では8割以上取ったが。)
予想問題は5回分だ。

 

緑本「センター試験演習」(Z会)は、センター試験のレベルをはっきりと逸脱した難問ぞろいだ。
これは明らかに「センター試験9割オーバー狙い」と「難関私立大学マーク入試対策」用だ。
センター試験だけなら不要だね。

 

・・・・というわけで、
過去問は青本「センター試験過去問題集」
予想問題集は黒本「マーク式総合問題集」と青本「センター試験実戦問題集がおススメだ。

皆、本番戦術を磨き、ぜひとも高得点を取って欲しい。